内容説明
第一歌集『サイレンと犀』につづく5年ぶりの第二歌集
カバーイラスト:安福 望
自分が見落としていた記憶を
連れて来てくれる
とてもやさしく
体験を(こんなに簡単に)
捏造してくれる
とてもあたたかく
大嗣くん
あの時間を 丸ごと
カプセルに閉じ込めたような言葉達は
それぞれの経験が誰のものにもなり得る
そんな可能性(未来)を
示唆しているかも知れないよ
国府達矢(ミュージシャン)
21世紀前半のなにげない日常に潜む、
こわれやすい奇跡を、琥珀の中に永遠に
閉じ込めてしまうような作品の数々。
ポップスのように、映画のように。
短歌って今もこんなに
アクチュアルなものだったのか。
七尾旅人(シンガーソングライター)
【著者選】
写メでしか見てないけれどきみの犬はきみを残して死なないでほしい
返信はしなくていいからアメリカっぽいドーナツでも食べて元気だして
もう一軒寄りたい本屋さんがあってちょっと歩くんやけどいいかな
ゆぶね、って名前の柴を飼っていたお風呂屋さんとゆぶねさよなら
二回目で気づく仕草のある映画みたいに一回目を生きたいよ
【著者】
岡野大嗣
1980年、大阪府生まれ。歌人。2014年に第一歌集『サイレンと犀』(書肆侃侃房)。2017年、木下龍也との共著歌集『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』(ナナロク社)。反転フラップ式案内表示機と航空障害灯をこよなく愛する。
Twitter:@kanatsumu
目次
文書1
側溝に積もる桜をAmazonが緩衝材にする世界線
いつもは乗らない
大きな過去が左へ進む
海岸線のギターフレット
ゆぶねさよなら
わたしだけのうるう
The Future is Mine
Silent Sigh (reprise)
公共へはもう何度も行きましたね
わたしの愛
さまざまな音
みえる、みだれる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
はっせー
碧緑(あおみどり)
ポテチ
Y
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