内容説明
日本人といて、韓国在住日本人として、日韓ルーツの子どもの母親として、女性として、韓国人の妻として――
韓国人男性と国際恋愛を経て結婚し、日韓にルーツを持つ子どもを韓国で育てている日本人女性たちは、日常生活の中で日韓両国の歴史認識の相違が原因で生じる問題と関連した出来事に遭遇したとき、どのような立ち位置でどのように振る舞っているのか。また、韓国人の夫を含む家族の中でどのように自分自身を位置づけているのか。葛藤を抱えた国家の狭間で生きる移民女性たちに対するインタビュー調査を通じて、日本、韓国、そして両者の関係性に潜む認識の枠組みやロジックの構造に目を向け、どのような変化が求められているか、未来への示唆を提示する。。