内容説明
1922年の創立以来、視覚障害者に大事なニュースや生活情報を届けてきた「点字毎日」は、時代の変遷と技術発展の中、社会参加への挑戦、権利拡大を求めた闘い、文化の進展をつぶさに記録してきた。世界に類を見ないメディアが見つめた日本と視覚障害者の歴史を豊富な写真とあわせて明らかにした一冊。
目次
まえがき
序章 点字のはじまり
第Ⅰ部 「点字毎日」創刊から戦中まで
1 ひとすじの光かかげて――創刊前夜
2 「一個独立」願い定価銭――点毎創刊
3 生きるための教科書に――受け入れられた背景
4 模擬投票で浮上した課題――中村京太郎と黎明期
5 教育・保護制度求め、高まる声――昭和戦前期
6 盲人も遅れるなかれ――昭和戦中期
点字新聞の挑戦
①好本督と「デイリー・メール」
②二つの「あけぼの」
③日刊点字新聞の時代
④大野加久二の奮闘
自立と社会参加
①点字は文字とみなす(上)――普選運動と点字投票
②点字は文字とみなす(下)――点字投票の実現をめざして
視覚障害者と戦争
[1]戦場に赴いた技療手
[2]銃後でも戦争に奉仕
[3]兵役と徴兵検査
[4]かなわなかった集団疎開――激戦下の沖縄(1)
[5]「鉄の暴風」下の恐怖――激戦下の沖縄(2)
第Ⅱ部 戦後から昭和後期まで
7 インフレに踊らされ――戦後の混乱期
8 税金や運賃の優遇実現――昭和20年代
9 あはきvs療術、政治問題に――昭和30年代
10 アジアで初の東京パラリンピック――昭和50年代
11 相次ぐ訴訟、福祉に影響――昭和50年代前半
12 「具体性なき」長期計画――昭和50年代後半から昭和末期
自立と社会参加
③視覚障害教育の100年
④三療業の100年
⑤新職業の拡大
⑥移動と交通の変遷
点字新聞の挑戦
⑤長岡加藤治のまなざし
⑥「次の半世紀」へつないだ人たち
輝く時代のメッセージ 全国盲学校弁論大会
[1]5回大会優勝弁論「光は闇の中に輝く」――熊谷善一さん
[2]26回大会優勝弁論「友情箱」――宮村健二さん
[3]52回大会優勝弁論「私の見つけた青い鳥」――田端里美さん
[4]92回大会優勝弁論「大切な場所」――カーン・ファティマ・フランシスコさん
第Ⅲ部 平成から令和の時代へ
13 「あはき法」抜本改正――平成初期
14 災害対策が生活課題に――平成10年まで
15 いつも手元に携帯電話――平成10年代(1)
16 措置から「利用契約」へ――平成10年代(2)
17 自立支援法訴訟、終結へ――平成20年代(1)
18 新法成立、民主は下野――平成20年代(2)
19 差別禁止と合理的配慮――平成から令和の時代(1)
20 スマホ普及、目の代わり――平成から令和の時代(2)
点字新聞の挑戦
⑦「点字毎日」ができるまで
自立と社会参加
⑦情報入手メディアの変遷
100年記念インタビュー
①忘れない、励ましの記事――福島智さん
②エンタメや旅の現状に変化を――青木陽子さん
③読者と作る姿勢、これからも――野々村好三さん
④女性向け、子育ての記事に期待――塩谷靖子さん
⑤100年の蓄積を未来に――山岸蒼太さん
⑥市井の当事者の声を――岸博実さん
終章 点字の今、未来
あとがき
主要参考文献
視覚障害と点字毎日に関する主要年表
初出一覧
感想・レビュー
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takao
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