内容説明
<この本でわかること>
■「あなたは国のために戦いますか?」と聞かれると、日本人は何と答える?
■民主主義、インターネット、福祉にフェミニズム……どれも戦争と関係アリ!?
■最先端の戦争は従来と何が違うの?
■なぜ、世界大戦は止められなかったの?
■ズバリ、なんで世界平和は無理なの?
■「戦争をしたい人たち」は歴史上、どんな人だったの?
■自衛隊って、戦えるの?
■ロシアのウクライナ侵攻の「異様さ」って?
■女性にも徴兵制がある国の、意外な理由とは?
■なぜアメリカは2度も日本に原爆を落とした?
■戦争社会学の視点で戦争映画を観ると?
■どうやって、戦争を自分ごととして考えればいい?
【 目 次 】
1 誰が戦うのか
2 誰が戦ってきたのか(古代と中世)
3 誰が戦ってきたのか(近代)
4 社会思想からみる戦争
5 20世紀の戦争(前半)
6 20世紀の戦争(後半)
7 21世紀の戦争
8 近現代日本と戦争
9 女性と戦争・軍事
10 軍事社会学とはなにか
11 社会学からみる自衛隊
12 「わからない」から「やっぱり、わからない」へ
おわりに
ブックガイド
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ta_chanko
19
古代ギリシャ・ローマでは、市民が組織する重装歩兵が軍隊の中心。しかし中世になると騎兵による私戦の時代へ。さらに近世には傭兵が軍隊の中心に。それを覆したのがフランス革命とナポレオン戦争。徴兵制による強力な国民軍が創出された。さらに兵器の進歩により、20世紀には総力戦の時代へ。二つの世界大戦で壊滅的な被害を出したあと、戦後は核兵器による「恐怖の均衡」が成立。その後、21世紀には「テロとの戦い」や「超限戦」へ。いつの時代も、「誰が戦うのか」や「戦争の公共性」が問われる。2025/05/20
ぷほは
11
院生時代に著者の『戦争体験の社会学』を読んだのだが、難解な文体で恐ろしく高度な議論が展開しており、苦労して読んだ。本書はカバーデザインの通り、逆に恐ろしく平易な文体で非常に読みやすいにもかかわらず、俄かには受け入れがたいようなこともたくさん書かれている。つまり、われわれが生きているイマ・ココの現実が、何よりも私が院生時代よりももっと受け入れがたくなっており、それを高度な言語化によって説明してくれている。湾岸戦争や「テロとの戦争」から、現在のロシアとウクライナまでの変容の悍ましさを適格に示してくれていた。2025/03/31
Omanuel_1776
6
手に取りやすい表紙からいい意味で裏切られる骨太本。著者の大学の講義をベースとしていて、「誰が戦うのか?」という質問を軸に戦争と社会の双子性を解説していく。戦争が社会を形成し、社会が戦争を生み出していくという構造を明らかにしながら、日本の歪な歴史観を詳らかにしつつ、冒頭の「で、誰が(あなたは)戦うのか?」を突きつけてくることで主観と客観を強引に行き来させて読者に「簡単にわかった気になるなよ?」とネガティブケイパビリティを強制する。発見が多く、自分がアップデートされた感覚がありすごく好きな本でした。2025/06/23
やまだ
5
アメリカのトップが感情的ってすごく怖いことなんじゃないかと改めて思った。露ウ侵略はなぜ起こったのか、調べても私の頭で理解しきることができなかったけど端的にわかりやすく解説してもらえてやっと理解した。2025/06/22
YASU
5
若者向けの平易な入門書がとても濃い内容、というのがたまにある。まさに本書は大当たりだった。民主主義と徴兵制と福祉政策の不可分な関係、冷戦下で東側への対抗的に肥大した消費経済など、いまの日本社会では発想し難い視点が豊富に提示される。とくに明治国家の成立史からの戦争責任と戦後体制をめぐる議論などは白眉だ。なぜ加害性が忘却され被害者意識だけが強調されるのか、なにゆえに戦う/戦わないのか、等。こうした議論が今の日本には不可欠だろう。戦争社会学、もっとメジャーになってほしい。2025/05/17




