創元推理文庫<br> ロンドン・アイの謎

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創元推理文庫
ロンドン・アイの謎

  • ISBN:9784488231057

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内容説明

12歳の少年テッドは、姉のカットといとこのサリムとともに、巨大な観覧車ロンドン・アイに乗りに出かけた。チケット売り場の長い行列に並んでいたところ、見知らぬ男がチケットを1枚だけくれたので、サリムだけがたくさんの乗客に交じって、観覧車のカプセルに乗りこんだ。だが一周して降りてきたカプセルにサリムの姿はなかった。閉ざされた場所からなぜ、どうやって消えてしまったのか?──「ほかの人とはちがう」頭脳で大人顔負けの推理を駆使する少年テッドが謎解きに挑む! カーネギー賞受賞作家が贈る、清々しく胸を打つ長編ミステリ。/解説=千街晶之

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばう

61
★★★書店で平積みになっていたのを見て半分衝動買い(タイトル買いです)。ロンドンの巨大観覧車に乗った少年が消えてしまった。どうやって?何処に?この謎を解き明かすのは従兄弟で「症候群」を持つ12歳のテッド。彼は特殊な頭脳の持ち主、難しい年頃の姉カットの行動力が加わって真相を導き出していく。こういうジュニア向け推理小説、好きです。子供ではないけれど最初から引き込まれて一気読み。主人公テッドが海外ミステリドラマ『アストリッドとラファエル』のアストリッドを彷彿とさせる♡2025/04/27

とも

27
ジュニア向けミステリーの名作。観覧車に乗って消えた少年を追うお話し。 子ども探偵テッドの9つ仮説が自由でいい。ほか、コリオリの力がどう絡んでくるのかなど楽しく読めた。 それにしても子どもは制限が多い、親の監視があり自由なことはなかなかできない。子ども探偵はたいへんだ。 名作の文庫化うれしい。2025/05/30

buuupuuu

25
ASDらしき少年テッドとその姉カットが、大観覧車ロンドン・アイに乗ったまま消えてしまった従兄弟のサリムを探すヤングアダルトミステリ。大人たちがテッドの話をなかなか聞いてくれないところがもどかしい。大人たちにも色々事情があるのだけれども。カットは南ロンドンなまりまる出しなのに、テッドは国営放送みたいな話し方をすると言われている場面があって『自閉症は津軽弁を話さない』という本を思い出した。2025/08/08

だのん

25
児童書ミステリーとありますが、一般の文庫本なので読み応えがありました。主人公テッドの目線がなかなか興味深いです。推理や頭の回転に感心しつつ、家族の様子や関係の変化も見逃せません。人は誰でも気持ちの変化があることを忘れてしまい、思い込みを持ってしまう危険がありますね。たくさんの可能性を考えること、大人も子どもも関係なく誰の意見もよく聞くこと、大切なことをたくさん知ることができました。2025/06/10

クレイン

13
面白かった。 子供に対する周りの大人の対応もどことなくリアリティがあるように感じる。 今目の前でおこっていることでてんてこ舞いになる感じにリアリティを感じた。 描かれている内容が何かしら回収されるので、読んでいて満足感はある。2025/05/09

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