内容説明
12歳の少年テッドは、姉のカットといとこのサリムとともに、巨大な観覧車ロンドン・アイに乗りに出かけた。チケット売り場の長い行列に並んでいたところ、見知らぬ男がチケットを1枚だけくれたので、サリムだけがたくさんの乗客に交じって、観覧車のカプセルに乗りこんだ。だが一周して降りてきたカプセルにサリムの姿はなかった。閉ざされた場所からなぜ、どうやって消えてしまったのか?──「ほかの人とはちがう」頭脳で大人顔負けの推理を駆使する少年テッドが謎解きに挑む! カーネギー賞受賞作家が贈る、清々しく胸を打つ長編ミステリ。/解説=千街晶之
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ばう
61
★★★書店で平積みになっていたのを見て半分衝動買い(タイトル買いです)。ロンドンの巨大観覧車に乗った少年が消えてしまった。どうやって?何処に?この謎を解き明かすのは従兄弟で「症候群」を持つ12歳のテッド。彼は特殊な頭脳の持ち主、難しい年頃の姉カットの行動力が加わって真相を導き出していく。こういうジュニア向け推理小説、好きです。子供ではないけれど最初から引き込まれて一気読み。主人公テッドが海外ミステリドラマ『アストリッドとラファエル』のアストリッドを彷彿とさせる♡2025/04/27
ペグ
53
気象オタクのテッド君に天晴れ❗️ そうだね〜(世の中の出来事を多方面から見る) この場合は従兄弟のサリム君の思考回路を見つけたけど、世の中こんなふうに見ていくと、争いは少なくなるかも知らないんだ。 小学5.6年生から中学生くらいの子が読んだら面白がるのでは❓ってそんな決めつけはしない方が良いのかもしれません👍2025/11/26
buuupuuu
28
ASDらしき少年テッドとその姉カットが、大観覧車ロンドン・アイに乗ったまま消えてしまった従兄弟のサリムを探すヤングアダルトミステリ。大人たちがテッドの話をなかなか聞いてくれないところがもどかしい。大人たちにも色々事情があるのだけれども。カットは南ロンドンなまりまる出しなのに、テッドは国営放送みたいな話し方をすると言われている場面があって『自閉症は津軽弁を話さない』という本を思い出した。2025/08/08
Shun
27
ロンドンの観光名所である巨大観覧車ロンドン・アイに乗り込んだ少年の姿が消えた。共に来ていた親戚の姉弟は彼が乗り込んで一周するまで目を離していなかったはずなのに、彼はどうやって煙のように消えてしまったのか。事故かそれとも誘拐か、慟哭する叔母や大人たちを傍目に行動派の姉とほかの人とは違う頭脳をもって生まれた弟は事件の謎に挑む。人とは違う鋭い思考ができるこの少年はおそらく自閉スペクトラム症の特徴を持ち、その彼がどのような思考を経て事件の謎にメスを入れていくのか辿れるような描き方がされたミステリとなっています。2025/09/06
とも
27
ジュニア向けミステリーの名作。観覧車に乗って消えた少年を追うお話し。 子ども探偵テッドの9つ仮説が自由でいい。ほか、コリオリの力がどう絡んでくるのかなど楽しく読めた。 それにしても子どもは制限が多い、親の監視があり自由なことはなかなかできない。子ども探偵はたいへんだ。 名作の文庫化うれしい。2025/05/30




