ソフトエッジ

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ソフトエッジ

  • ISBN:9784621053836

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内容説明

システム障害が起きた時、原因は、ソフトウェアというものの特殊性に求められる傾向がある。ソフトウェアは、手で触れないし、目にも見えない。実体の不確かな存在は、理解しにくいものである。このような「よくわからないもの」に遭遇した際、人間の態度は2つに分かれる。つまり、思考停止するか、きちんと考えるか。 思考停止は、簡単である。無視してしまえば、それで済む。一方、考えることは、多大な努力を要する。次から次へと出てくる新しい用語に、頭がクラクラする。でも、用語のひとつひとつについて、専門の技術者と同じ理解が必要ということはない。適切な抽象レベルで、本質をつかんでいれば済むことである。本書では、そのような本質を読者がつかめるよう、さまざまな側面から、ソフトウェアの問題を考察する。

目次

第1章 社会の基盤をなすソフトウェア
第2章 頻発するソフトウェア障害
2‐1 障害は続く
2‐2 突然に表れる
2‐3 障害は繰り返す
2‐4 連鎖反応が起こる
2‐5 係争に至る
第3章 科学的な方法への期待
3‐1 客観的に示したい
3‐2 専門性が期待される
3‐3 科学が技術に近づく
第4章 ソフトウェアの科学と技術
4‐1 情報を科学する
4‐2 計算可能を科学する
4‐3 資源には限りがある
4‐4 リスクに備える
第5章 ソフトウェア開発の周辺
5‐1 現象を知る
5‐2 複雑化の理由を探る
5‐3 モデリングする
5‐4 検査する
5‐5 システムを論じる
第6章 つながる世界のソフトウェア

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おおにし

10
業務システム構築にちょっと絡んだのでソフトウエア開発について知りたくて読んでみたが、いろんな知識を新書1冊に詰め込んているため入門書としてはわかりにくかった。ピアジェの発達心理学の解説もあり、ソフト開発に必要な抽象化能力を成人になった段階で持っている人は3分の1程度であるとのこと。抽象化能力は鍛えることが可能だそうだが、プログラム言語を学んでもなかなか習得出来ない私はもともと抽象化能力が劣っているということかな。2016/02/04

文章で飯を食う

2
壮大な風呂敷を広げた割には、まだまだ何もわかっていませんという印象の本。結局、何がしたかったのか?部分部分はとても、おもしろいテーマやエピソードがあるのに。2013/06/01

hippos

1
サイエンスとテクノサイエンス。信頼性と安全性、などのテーマが興味深かったのでもう少し掘り下げて論じて欲しかった。興味を持った人が勉強するきっかけにはなると思うな。ソフトウェア開発に携わる身としては耳の痛いことも...2013/12/15

だんだん

1
「不具合を完全に除去できない」というテーゼに対して、自身の感覚には危険性が鈍っている(不具合出るなんてどうしようもないことですやんか?という感覚を自身は持っている)ことを思い知らされた気分だった。全体的には、ちょっと散漫な印象も受けた。一般の人がこれを読んで、結局ソフトウェアってなんじゃったの?となってもおかしくないような。という意味では「リテラシー」が身につくには少し惜しい!という印象だった。2013/05/26

pyonko

0
期待した内容とはちょっと違った。興味をそそるトピックもあったけれど、ちょっとまとまってない感じがする。情報科学の視点と開発の視点が混ざってて結局何が言いたいのかが分からなかった。2014/06/26

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