P+D BOOKS<br> P+D BOOKS 地下水

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P+D BOOKS
P+D BOOKS 地下水

  • 著者名:川崎長太郎【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 小学館(2025/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093525060

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内容説明

自分の身の上と文学仲間の動静を綴る傑作。

――庄太の一枚看板みたいな私小説は、いまだに彼の頭へこびりついており、忘れた時分に作品も発表している。今後共、世間にもて囃されるようなものは覚束ないにしろ、片隅でコツコツ書いて行きたい、あぶれ者の自慰行為に似た執念は、相当のようであった。――
 プロレタリア文学が一世を風靡し、短い文芸復興期を挟んで、戦争文学が主流になっていく戦前・戦中期。どの波にも乗れず、講演の抄録や短い文芸批評、地方紙の埋め草原稿などで糊口をしのいでいる小川庄太は、東京でやっていけなくなると故郷の小田原に戻り、実家が持つ物置小屋で寝起きしていた。やがて、他人のものに手を出すまでに困窮し、軍隊に入るか、牢に入るか、というところまで追いつめられて……。
 自分と家族の身の上を縦軸に、文学仲間の動静を横軸にして淡々と綴る見本のような私小説。宇野浩二、中山義秀、田畑修一郎、火野葦平らが変名で登場し、文壇の裏事情が垣間見える傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ライム

0
長い年月を経ても変わらぬ文学への意思が、体の中を地下水脈みたいに流れていたのだろう。作品へ対する評価の方はかんばしく無くても、それでも俺は書き続けるんだとの一途な姿勢には心打たれる。東京で食い詰めて実家に帰れば、弟の嫁に甲斐性なしと罵られ、寝たきりの母の介護仕事を引き受ければ、母からも職を変えろとのしつこい小言…そこに追い打ちをかけるかのように、戦時下の為に新聞雑誌の廃刊多発で注文も激減。それでも心折れずに書き続け…その結果、令和の今でもこうして本が復刊されている事実に感動。2025/07/12

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