内容説明
水茶屋の看板三人娘、果たしてその正体は?
「花蝶屋の茶でも喫すれば、流れが変わるに違いない」
南町奉行所の狼こと、定町廻り同心の沢井勝之進は行きつけの水茶屋に顔を出した。
人気絵師殺しの探索に手こずり、一息つきたい――というのは口実で、お目当てのお蘭に逢いたいのだ。
お蘭は花蝶屋の看板三人娘のひとりで、清楚で生真面目な十九才。
あとのふたりは、艶っぽく熟れた二十一才のお藤、甘えん坊でお転婆な十七才のお桃だ。
お蘭は勝之進に茶を淹れつつ、素知らぬふりで探索の進み具合を聞き出して、にこりと微笑む。
だが、のぼせ上っている勝之進は何も気付かない。
実は看板三人娘は、自分たちの仇を探しながら、頼まれれば他人の復讐も引き受ける〈仇討ち屋〉なのだ。
花蝶屋の主人お稲や鍼灸医の桂雲、美男双子の岡っ引き六助と七弥とともに、三人娘が人気絵師殺しを暴く!
人気沸騰中の作家が贈る新シリーズ、堂々の幕開け!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みかんめろん
25
表紙が格好良くて衝動買い。水茶屋の美人三人娘には「仇討ち屋」という裏の顔があって…三人娘のキャラクターはキャッツアイを彷彿させます。水茶屋は喫茶店よりキャバクラに近いけど。女三人秘密を抱えて…というのは同著者の花いちもんめに近い。情報を小出しにして迷走させる推理は論理性に欠け余り…でしたが雰囲気は良かったです。でもまぁ続編読むほどでは。星2つ★★2025/03/25
宴
4
設定は悪くなかったんだけど、入り込めずに斜め読み。2025/07/22
朔ちゃん
3
和製キャッツアイ。実の姉妹ではないけれど。仇討ち…するまでは恋もお預けか。脇役含めてキャラが立っていて面白かった。2025/04/16
keycoba
2
☆☆☆☆2025/06/24
好奇心
1
茶屋を営む、義母元盗賊、血のつながらない三人娘、元同心。医者で構成する、敵討ち集団の裏稼業の闇椿、職業類にない職業、絵師殺しの犯人捜しの物語であるが、最後の最後のどんでん返し的な、終章であった、依頼人で行方不明になって闇椿が探していた娘が企てた事件、面白く読ませて貰った、仕掛人・仕置人・仕事屋・仕業人・仕留人・からくり人・仕渡人・仕切人・橋掛人 いづれも頼み料をとって、公に果たせぬ恨みを果たしてもらう、闇稼業 2025/07/09