文春e-book<br> タクトは踊る 風雲児・小澤征爾の生涯

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文春e-book
タクトは踊る 風雲児・小澤征爾の生涯

  • 著者名:中丸美繪【著】
  • 価格 ¥2,400(本体¥2,182)
  • 文藝春秋(2025/02発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 630pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163919485

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内容説明

クラシック界に数々の金字塔を打ち立てた男
“世界のマエストロ“の訃報から一年。
長年取材し続けてきた著者が満を持して放つ本格評伝。

『N響事件』憧れのNHK交響楽団と何があったのか
『二つの恋』ピアニスト、モデルとの恋
『日本フィルの分裂』如何にして新日本フィル創立へ向かったのか
『ボストン交響楽団音楽監督』30年の長期政権
『サイトウ・キネン・オーケストラ』新たなライフワーク
『ウィーン歌劇場音楽監督』クラシック界最高のポストの一つに就任

<目次>
プロローグ
第1章 スクーターと貨物船で●北京の四合院/引き揚げ/贅沢と貧困/成城学園中学校へetc
第2章 N響事件●五ヶ月間の滞日中に/初レコード録音/N響のこと、よろしく頼みますetc
第3章 二つの恋●指揮者を指揮する男/恩師斎藤秀雄を排除してetc
第4章 日本フィル分裂事件●日本フィル首席指揮者/小澤体制での解雇etc
第5章 新日本フィルとボストン響●新日本フィルハーモニー交響楽団結成/嬉遊曲、鳴りやまずetc
第6章 サイトウ・キネン・フェスティバル●俺に反対できるのはあんたぐらいetc
第7章 世界の頂点へ●予想外の記者会見/屈指の歌劇場制覇/旅を住処とするetc
第8章 初心に戻る●降板/発病/二〇一〇年 復帰会見/七分間の本番etc
年表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

108
斎藤秀雄先生/朝比奈隆先生/井口基成先生と、中丸さんの作品は戦後の音楽界の表も裏も描きだして、とても興味深い。本書からは小澤先生の人間的な魅力や政治的な強かさが伝わってくる。江戸英雄/水野成夫/田中路子/ウィルフォード/ホーレンダー各氏との人脈を巧みに利用して頂点に昇る生涯である。でも、定番であるN響事件、日本フィル分裂などのスキャンダルの話は、もういい気がする。もっと小澤先生の「音楽」にスポットライトを当ててほしかった。「なんで全部振るのだろう」と見える先生の指揮の秘密が私には分からない。教えてほしい。2025/05/08

breguet4194q

96
小澤征爾の生涯を辿る一冊です。よく知られているメインの活躍ぶりは当然掲載されてますが、裏事情まで豊富に綴られています。よくここまで調べて書き上げたなと感心します。生涯をテーマとする評伝の宿命ですが、終わりに近づけば必ず死が訪れることになる。それが本当に辛い。改めて、日本は偉大な音楽家を失ったと思いました。2025/04/05

hitotak

12
満州からの引き揚げ、生涯の師・齋藤秀雄との出会い、渡米して名を成し、世界のオザワと称されてから晩年までの生涯を描きだした大著。クラシック界、とりわけ指揮者は頂点に近づくほど芸術的才能とは別の能力が要求され、政治的とも言える複雑な人間関係を上手く泳いでいく必要がある。小澤は人に好かれるという天性の才も持ち、かつ努力を惜しまない姿勢があったことで欧米中心のクラシック界で成功できたことがよく分かった。華やかな表舞台だけでなく、楽団の人事やスポンサー集め、離婚など、裏の部分も余すところなく書かれている。2025/07/22

Ezo Takachin

10
小澤征爾氏の音楽人生が今まであまり語られていなかった面からも語られており、すべてが完璧な人物でなかったのだと感じた。NHKとのトラブルはなるほどなと感じる部分も多々あった。 ただ、小澤征爾の人懐こさによって人が集まり音楽が出来上がっていたのも事実。食道がんを患ってからは腰痛の悪化もあり、大変苦労され、完全燃焼とはいかなかったと思われえるところもあるがすごい人だった。一度は生で聴いておきたかったものです。2025/05/20

コチ吉

9
何故か日本人は頂点に登り詰めた日本人をあまり評価しない。あれほど人から愛されたはずの小澤征爾もその一人ではないか。島国民族の宿命なのか。かく言う私も日頃小澤征爾のディスクを聴くことはほぼない。日本人がどこまで西洋音楽をやれるか、壮大な実験なのだということを語った小澤だが、結局実験の域を出ずに終わってしまったのではないか。2025/06/10

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