内容説明
本書は、『法学セミナー』799号(2021年8月号)の特集記事を収録しています(連載など、ほかのコンテンツは含まれておりません)。「家族と法のゆくえ--親子・夫婦・婚姻と法の役割」男女が結婚し、子どもを産み、育てることが、一般的な家族のかたち--そう言われていた時代から、選択の可能性が広がりつつある現在、日本の社会では、家族のかたちが多様化してきています。こうした変化に対応するべく、法制審議会では、民法・家族法の規定を見直すための検討が行われています。そこで本特集では、民法、法制史、憲法、刑法の観点から、これからの家族と法の役割を考えます。嫡出推定・嫡出否認の未来……阿部純一児童虐待と国家の支援--懲戒権規定の見直しをめぐって……白須真理子特別養子縁組制度と積み残された課題……喜友名菜織同性カップルによる婚姻・家族……渡邉泰彦明治以降における妻の氏……村上一博夫婦同氏制と憲法24条……篠原永明刑法が家族の問題に関わるとき……深町晋也



