内容説明
本書は、『法学セミナー』798号(2021年7月号)の特集記事を収録しています(連載など、ほかのコンテンツは含まれておりません)。「移動の自由――コロナ禍による制限・正当化・派生的問題」本号の特集は、これまで議論されることが少なかった「移動の自由」について、コロナ禍を契機に、①移動の自由の本質とは何か、②コロナ禍を理由とする移動制限はいかなる場合に正当化されうるか、③移動制限によっていかなる派生的問題が生じているかといった点を考察します。企画趣旨……長谷川貴陽史日本国憲法における移動の自由……曽我部真裕移動の自由の制限に関する法理と手続――感染症まん延対応を素材に……山本隆司コロナ禍と移動の自由――ドイツ法からの考察……大西 楠テアトリヴィアルな自由……西貝小名都3つの移動概念……瀧川裕英グローバル化の下での移動の自由――パンデミックと移民・難民……長谷川貴陽史パンデミック下の「インモビリティ」……森 千香子