内容説明
75歳になって、86歳のひとを好きになって、何が悪いの?
燿子がついに出会った「ぴったりな人」。
人生仕上げの情愛がもたらすものは――。
ベストセラー『疼くひと』で70代女性の性愛を描いた著者が、
実感を込めて後続世代に送る、希望の物語
奇跡の出会い、周囲の偏見、肉体的交わり、終活への備え……
「人は老いても、毎日を幸せに生きる権利がある」を合い言葉に、
燿子と理一郎がとった選択は?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
空のかなた
27
75歳、80歳という年齢で、配偶者と別れ一人暮らしの時間があまり有る日々。肌で感じる老いと死の予感に、このまま変わりない日々が続いていくと自分に言い聞かせる諦観。なかなか実感というか、想像するに難しく、距離を置いたまま読み終える。恋人を「先生」と呼び、なかなか名前で呼べない最後のシーン。現実より綺麗なまま、老いた2人の恋模様のようなエンディングに違和感を持ってしまう。2025/03/16
ぶんぶん
22
【図書館】初めて読む作家さん、プロフィールを見ると映画の監督さんらしい。 それにこの本は前作が在るらしい、まあ、それは後で読む事にして本書を開いた。 七十五歳の女性が八十六歳の男性に恋をする話、何となく興味が湧き読んでみる。 最初は話が合う崇高な学者に惹かれて行くが、徐々に肉体的に興味が出来、逢いたいと思うようになる。 もうかなりの歳で機能も劣ろいて来たペニスも起たないだろう。 そんな感情はまるきりそんな事は無く、ただスキンシップだけで満足する事に気付く、ずーと傍にいたいそれが素直な気持ち。老後の理想像。2025/08/04
ウッチー
11
前作「疼くひと」の続編で、70歳だった主人公が75歳に❗️本のタイトルから、75歳で「最後のひと」と出会うことは想像できるが、学友かと思いきや86歳の男性だった。 でも読み終えると、こんな生き方もあるんだなぁと少し共感もできる。孤独に歳をとるのも決して寂しくはないのかも❗️2025/11/23
ころにゃん
9
『疼くひと』の続編。沢渡漣の死から5年。唐沢燿子は大学時代の仲間の死を知る。もう一人の仲間から、市民講座に誘われ哲学を学び始める。講師の仙崎理一郎と交流が始まり、心を通わせる。自然に体も寄せ合い、生きている証になっている。世間の常識にとらわれず、自由に心と体を交わらせ、生きる喜びを全身で受け止め、幸せを感じる。年をとって、幸せになることにためらいながらも、突き進む。年齢とともに枯れずに、花咲かせる、二人の静かに燃えるエネルギーにたじろぎながらも高齢化社会にはありうることかと思った。2025/12/30
ぼん
6
『疼くひと』の続編。2作にわたり燿子の恋をみてきたが、このひとの自分をさらけ出す強さが印象的だった。自分らしく自由に生きるにもそれ相応の強さが必要だろう。文中に、燿子は90を前に〈生き方の転換〉ができる理一郎を稀有なひとと表現しているが、あなたも負けず劣らず稀有ですよと言いたい。また、理一郎の人生のテーマ「学問で思想的な思索を深めながら、自分の弱さをどう乗り越えていくか」に共感した。わたしも強くなりたいと思って生きてきた。やっぱり男は本質的に弱いから、社会的地位や名誉、お金、知識などで武装するのだろうか。2025/04/25
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