内容説明
10年前、炭鉱の閉山によって無人島となった“軍艦島”に明かりが灯った!翌朝、かつての住人たちのもとに招待状が届いた。困惑しつつも、懐かしさとともに島へと集まる、かつて島で暮らした人々。船の中には、彼らと共に島へ渡るホームズたちの姿が。島で待っていたのは思わぬ出来事、そして予期せぬ殺人―。ホームズが明らかにする10年前の哀しき真相とは?表題作他、3編収録の短編集、ますます好調シリーズ第31弾。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。1976年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。作品が映画化されるなど、続々とベストセラーを刊行。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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オーウェン
53
4つの短編集。 「三毛猫ホームズの放火」放火事件の中で出会った若手刑事と被害者。 片山の後輩刑事が登場する珍しい回だが、その間にもう一人男も加わり三角関係に。 表題作は長崎の軍艦島が舞台。 かつて働いてた炭鉱士たちが集められた際に殺人が。 そこにホームズ一同が集まる。 「三毛猫ホームズの雪合戦」 雪が降ったからこその雪合戦だが、その雪に石を混ぜて教師に直撃する事件から、学校の内部に入り込んでいく案件。2024/05/01
優希
39
4つの事件が起きる短編集です。短編とはいえ、しっかりと事件が起き、解決するスピード感があるのが良いですね。殺人が起きるのに、不思議と癒されるのはホームズの存在があるからでしょうか。短編なので読みやすいです。2024/10/19
のびすけ
28
表題作が「軍艦島」を舞台にした物語だったことをふと思い出して再読。10年前、炭鉱の閉山を巡って会社側と労働組合が対立する中で起きた事件の真相。島を離れた人達の悲哀を感じる。2021/06/13
まいっ♪
16
今回もこのシリーズの面白さは健在。4つの物語すべてが面白かった。。2010/12/19
朱音
12
短編ミステリ。サクサク読みやすく、またおなじみのキャラがでているので非常に安定感がある。ネタをどうのこうのというよりはいつもの面子に再会といった印象を受けるのは長いシリーズ物の宿命か。しかし一定のクオリティとリーダビリティを保った作品をこれだけ書き続けるというのはすごい事だと思う。2010/11/15