内容説明
「百舌」シリーズの逢坂剛が放つ、
至高のエンターテインメント、ついに完結!
新選組副長・土方歳三は箱館で落命した――はずだった。
頭部に被弾し記憶を失った土方は、内藤隼人と名を変え、
彼を慕う時枝ゆらとともにアメリカ西部へと渡る。
隼人は自らの命を狙う元新撰組隊士・高脇との
決闘の末、谷底に落下した。
瀕死の隼人を救ったのはトウオムア(黒い月)と名乗る謎の女性。彼女の目的は一体?
そして隼人の行方不明により、ゆら、ピンキー、ボナーらにも、
大きな転機が訪れる。
サムライたちの旅路は、ついに終着点へ!
書き下ろし短篇「死者の手札」を特別収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Cinejazz
16
函館戦争(1986年)で頭部に被弾し、記憶失った元新選組副長・土方歳三が、同郷の娘・時枝ゆらとアメリカ西部に逃れ、幾多の危機を乗り越えながらの逃避行を、西部劇マニア作家<逢坂 剛>さんが愉しみながら執筆しただろう「賞金稼ぎ」シリ-ズの、おそらくの完結編。 ・・・土方に返り討ちにされた連邦保安官の娘の復讐、元新選組隊士の追撃、コマンチ族長の妻となった白人女性(ブラック・ムーン)、それぞれの人生が交錯し合う本編は、往年の西部劇の映像の中に入りこんだような錯覚に陥る、大迫力の痛快西部ハ-ドボイルド小説。2025/06/03
栄吉
3
★★☆☆☆ ちまちま読み。シリーズ物だった…これからは帯をちゃんと確認します。感想はハードボイルドなぁです。2025/06/09
ねぎまぐろ
1
★★2025/08/08
nabe
1
待ってました!と思ったけど、ハヤトの行動の源が「ギヲミテセザルハユウナキナリ」というのが物足りないような複雑な思いで終わった。読み始めるまでは、題名のブラックムーンに何か深い意味があるのかと思っていた。2025/03/23