アメリカ民事法入門 第3版

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アメリカ民事法入門 第3版

  • 著者名:楪博行
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 勁草書房(2025/03発売)
  • ポイント 28pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326451432

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内容説明

アメリカ民事法の学習により法学への興味を惹起させながら、アメリカとわが国の制度の相違に言及し、そこからわが国の民事法の全体像を理解する。第2版刊行以来6年間のアメリカ民事法を巡る状況変化およびわが国の法改正を盛り込み、最新化を図る。ダットサン民法との参照を図り、日本法との違いが理解できる。

目次

講義に入る前に――アメリカから留学生が突然やってきた

第I部 アメリカの法制度

第1講 アメリカ法の歴史――アメリカ法の起源
 1 植民地時代からアメリカ合衆国の独立まで
 2 アメリカ合衆国憲法と裁判所制度の誕生
 3 違憲立法審査制度誕生の裏側
 4 19世紀以降のアメリカ法の発展

第2講 アメリカ法の特徴――アメリカ法の基本的な内容
 1 判例法の重視
 2 二つの判例法体系――コモン・ローとエクィティ
 3 連邦法と州法の併存

第3講 アメリカの連邦裁判所――連邦裁判所の構造と機能
 1 アメリカの裁判所制度の全体像
 2 連邦裁判所の制度
 3 連邦裁判所が扱う事件
 4 連邦裁判所のおまけ知識――裁判官の地位など

第4講 アメリカの州裁判所と判例などの引用方法――アメリカ法を身近にする技術の習得
 1 州裁判所とその管轄権
 2 連邦裁判所と州裁判所の管轄権の関係
 3 判例などの引用方法

第II部 アメリカ契約法の基礎

第5講 契約法イントロダクション――約束により責任が発生する場面
 1 契約の意味
 2 契約成立のための申込み
 3 申込みの効力が消える場合
 4 契約成立のための承諾

第6講 契約の成立1――契約成立のために必要な約因
 1 約因の意味
 2 贈与と約因
 3 約因があるように見えて実際にはない場合
 4 約束的禁反言

第7講 契約の成立2――契約の履行を阻む積極的抗弁
 1 契約不成立の理由
 2 錯誤は取消し可能
 3 強迫は取消し可能
 4 不実表示
 5 非良心的契約
 6 違法を目的とする契約

第8講 契約の成立3――書面が要求される契約
 1 書面を要求する詐欺防止法
 2 口頭証拠の排除ルール

第9講 契約の解釈――契約書を読むポイント
 1 解釈の必要性――漠然さと曖昧さの克服
 2 契約解釈の基本原則
 3 裁判所による契約条項の補充

第10講 契約の履行1――契約履行の条件
 1 条件の意味とその目的
 2 条件の種類
 3 条件の免除

第11講 契約の履行2――債務が履行されない場合
 1 債務不履行
 2 債務の牽連関係
 3 契約違反を軽減する3つの理論

第12講 契約の履行3――債務不履行の免責
 1 債務不履行の免責事由としての履行不能
 2 履行の実行困難
 3 契約目的の達成不能

第13講 契約の履行4――契約の履行で求められる程度
 1 完全履行ルール
 2 実質的履行のルール

第14講 契約違反の救済1――アメリカ契約法での損害賠償
 1 契約違反への損害賠償の原則
 2 履行利益の損害賠償額の決定方法
 3 信頼利益の損害賠償と損害賠償の予定

第15講 契約違反の救済2――特定履行など
 1 特定履行
 2 契約が存在しないときの救済

第16講 契約で利益を受ける第三者
 1 契約で利益を受ける第三者の考え方の発展
 2 現在の考え方

第17講 債権譲渡と債務引受け
 1 債権譲渡
 2 債務引受け

第III部 アメリカ不法行為法の基礎

第18講 不法行為法イントロダクション――約束がなくても責任が発生する場面
 1 アメリカにおける不法行為法の背景
 2 不法行為法の目的と責任の根拠

第19講 故意による不法行為1――人の身体と生命を害する不法行為
 1 アメリカ不法行為法における故意
ほか

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