内容説明
『アグレッサーズ』に続く《戦闘妖精・雪風》第5部、早くも登場!
“ジャムを演じる”アグレッサー部隊に配属された深井零と雪風はレイフとともに、日本空軍の田村伊歩大尉が駆る飛燕ほか地球連合軍との模擬戦に臨んだ。伊歩のジャム探知能力を高く評価するクーリィ准将は、彼女に雪風を操縦させる思惑を秘めていたが──。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おたま
67
前回『アグレッサーズ』を読んでから、わずか3年でこの『インサイト』を読めたことは嬉しい。10年に一度ぐらいの頻度で刊行されていたので、神林長平氏も先を見越して書き継いでいるようにも思える。で、今回の『インサイト』であるが、前の『アグレッサーズ』に比べて、また思弁性を増している気がする。ただ、今回の主要なテーマは「雑談」ではないかと思う。雪風が人間との間で「雑談」の仕方を覚えるのだ。それに深井零もまた「雑談」の良さに目覚めていく。何気ない話からお互いの思いを知ることができるのが「雑談」のよいところ。⇒2025/11/12
ぽてち
29
前作『アグレッサーズ 戦闘妖精・雪風』から始まった新3部作の第2弾。前3部作は難解すぎて訳わかんなかったが、こちらは限られた人数の登場人物たちがディスカッションを繰り広げてくれるのでとてもわかりやすい。ストーリーは連続しているので、忘れ去っていた過去のエピソードも解説してくれて助かった。いよいよ異星侵略体〈ジャム〉の正体が見えてきて、物語は佳境か。進化を止めない雪風や、それに振り回されるFAFの面々もいい。次の作品で、人類対ジャムの戦いは一応の決着を見ることになるのだろうか?2025/09/06
本の蟲
23
国内SF第一人者の代表シリーズ5作目。今回はコミュニケーションをめぐる哲学問答が中心。FAFのAI群と雪風、そして人間。各々が見ている世界。雪影が自己規定している存在意義とジャムを敵視する理由。対ジャム兵器としての人間と『雑談』の効能。前作『アグレッサーズ』のようなわかりやすい盛りあがりはないなぁと油断していたところ、終盤で異星体ジャムの正体と超空間通路の関係についての考察。ロンバード大佐との決着等、一気に話が進展した。言語×空戦SFの終わりが徐々に近づいている。多分2025/12/11
Mc6ρ助
22
リアルには遠のいて見えるシンギュラリティが当たり前みたいな"雪風"世界、人間の対極に雪風やジャムを対峙してみせるけど、それって人の認識が共通の土台に立つのか(我々は本当に同じものを見ているのか)、意識や知能に対する答えのない問いに答えを求めるようなもの、もう、どんな結末が待っていようが驚くことはなさそうだ。つぎは三部作の最後のはずだけどそこで大団円を迎えてほしい。(同じ出版社のマルドックみたいにいつ果てることのないメリーゴーランド状態はカンベンしてほしい!)2025/05/09
活字スキー
18
【ジャムという異星体を相手にしていると、自分は人間であることを意識させられる。良くも悪くもだ】84年に第一部が刊行されて以来、次巻が出るまで10年は待たされるのが当たり前だったシリーズの最新刊がほんの3年足らずで読めるとは、よもやよもやだ!そして御大のペンにラムジェットブースターでも搭載されたのかと思うほどの圧倒的な読みやすさと面白さ。姿を消したジャムを戦いの場に引きずり出すために特殊戦が採った策は、まさかの飲みニケーション。スペキュレイティブ・フィクションが行き着く先は日常系ラノベだった⋯⋯ってコト!?2025/05/28




