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内容説明
資本主義に代わる次世代の経済として、EUを中心に今、世界で推進される「社会的連帯経済」。みんなが経営者となって働く労働者協同組合、NPOや社会的企業、地域通貨など利益追求を目的としない組織が連携し、新しい経済圏を形作る経済を指す。そこにあるのは「競争ではなく自分らしく」「会社ではなくコミュニティのために」という働き方だ。世界の格差・貧困問題を取材し続けてきたジャーナリストが日本各地での取り組み・事例を紹介。資本主義によって失われた人のつながりや小さなコモンを育む人々を描く、希望のルポルタージュ。
目次
序章 未来を生きるための経済
第一章 自分を大切にする働き方
第二章 次世代の働き方「協同労働」
第三章 社会的連帯経済を支える金融
第四章 地域の「コモンを」を育てる
第五章 市民が社会をつくる
第六章 コミュニティ(共同体)から始まる未来
終章 次世代エコノミーの当事者になる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
52
人が人であること、あるためにはを考える。自分が暮らす小さなコミュニティを、どう維持するのか。それを、他のコミュニティとどうつながるのかを考えることが多い。根っこにあるのが、小さなことの積み重ねという思考。何か一つのことをやる時に、もう少しだけ、味付けをする。細く長く続けること。無理をかけると続かない。一方で、違う世界・分野との接点も考える。働くことは、人のために動くこと。もちろん、自分自身も含めてだと思う。2025/07/02
おおにし
18
(読書会課題本)社会的連帯経済SSEは欧州では浸透しかけているが、果たして日本ではどうだろうか。労働者が組合を作って全員で話し合いながら運営するというワーカーズ・コープの進出には期待したいが、とりあえず「月10万円稼げれば生活は成り立つ」という目標にはやや不安を感じる。年金暮らしの我々シニア層が有償ボランティアの組合を作るであれば実現しやすいかも。2025/08/19
coldsurgeon
10
「働くことの小さな革命」というタイトルから、働き方への意識改革を想像した。社会的連帯経済は、確かに意識改革なのだが、あらゆる産業構造にも、広げることができる考え方であるかは、疑問だ。コミュニティの豊かさを決めるのは、一人ひとりの市民の主体性と行動力だが、主体性を持つためには、自らが考える、考え続ける力が必要なのだろう。改革への大きな力になるだろうが、社会構造を、作り変えるところまではいかない気がする。2025/04/09
すのさん
5
「社会的連携経済(SSE)」が本書の核であり、SSE思想の実践が語られる。協同組合やワーカーズコープの実践を通して、「働くこと」を自らの手に取り戻す可能性を感じることができる。一方で、行政の不在を補うかたちで協同組合に過度な負担がかかり、やりがい搾取に近い構造が生まれている現実も見えてくる。だからこそ、協同労働を支える制度的・財政的な基盤整備が必要であり、私たち自身もその一歩に関わることができると強く感じた。本書で紹介されている草の根の実践が、制度と社会の変化を促す力になることを改めて実感した。2025/03/31
ひつまぶし
4
コモンを作り出す多様な試みが紹介されていて興味深かった。労働者協同組合の紹介から、地域に根ざした金融、時間銀行、事業や居場所作りなど。公共私の共の部分を積極的に作っていかなければいけないことが当たり前の前提になってきている現れかのようだ。しかし、事例としては前向きに紹介されているが、実際はうまくいっていないことも多いだろう。今後、意識的な枠組みの共有も必要だと思う。元がネットの連載記事らしく、細切れの事実関係がつめこまれている感じになっていて読みづらかった。必要になった時に個別に読み返そうと思う。2025/06/17
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