魔城の林檎

著者名：斎藤千輪【著】

講談社（2025/02発売）

• ISBN：9784065382950

内容説明

禁断の果実が、親友を消した。
幼い頃からの親友を追って大手美容会社マルムに就職した神楽七星。しかし彼女は二週間前に退社扱いとなり姿を消していた。「彼女は死んじゃいない。私は絶対に諦めない」。七星は親友を見つけるため、彼女が恋をしていた人物を捜す。しかし見えてきたのは予想外の真実だった。特別な林檎を使った化粧品で業界のスターダムに躍り出たマルムの、絶対に外に知られてはならない黒い秘密。やがて七星は日本中を震撼させるような暗い渦に巻き込まれていく。

「ビストロ三軒亭」「神楽坂つきみ茶屋」などのシリーズを手掛けてきた著者初の単行本。
斎藤千輪は、シスターフッドも絶品！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[オーウェン]

美容会社マルムに入社が決まった七星だが、先に入った親友が突然の退社から失踪しており、七星は同期の友人たちと居場所を探す。 次第にこの会社がとんでもない悪徳企業であり、一番下の社員の反撃という形に。 どんどんと女性が共感していき増えていくため、シスターフッドものになっている。 敵対するのはこれでもかの男社会。 現代に大奥という無謀さのため、出てくる男性陣はほぼすべてがクズの輩。 一触即発のピンチもありで、テーマ的に女性が見た方がスッキリはするかも。

2025/05/16

[よっち]

幼い頃からの親友を追って大手美容会社マルムに就職した神楽七星。しかし彼女はその二週間前に退社扱いで姿を消していたことを知り、行方と原因を調べ始める物語。七星を会社に誘ってくれた優姫は一体どこに消えてしまったのか。突然失踪した親友を探す中で、見えてきた思わぬ噂と、特別な林檎を使った化粧品で業界のスターダムに躍り出たマルムの、絶対に外に知られてはならない黒い秘密。土壇場で裏切られて窮地に陥ったり、誰が味方で誰が敵なのか判断が難しい状況が二転三転していきましたが、それでも諦めずたどり着いた結末には救われました。

2025/03/26

[み]

さくさくと♪お話しだもんね、と感じつつ読了。こんな会社は、ヤだわ。

2025/03/29

[読書好き・本屋好き堂]

斎藤千輪先生、初の単行本✨ 読後のスカッと絶対保証！ まさに本当でした😆 最初から最後までドキドキが止まらなかった！ 七星のひたむきさに感動も🥹 映画化して欲しいぐらい、綺麗でミステリアスで素敵な作品でした✨

2025/03/09

[miku]

ビストロ三軒亭などの文庫シリーズでお馴染みの作家さん。今回は単行本とのことで読んでみたところ、めちゃくちゃ面白いサスペンスミステリでした！ 友だちの優姫に誘われて美容会社に入社した七星だが、優姫はすでに退社して失踪。彼女の行方を捜すうちに、会社のとんでもない悪事に気づいてしまう七星。社内で知り合った仲間たちとその悪事を暴こうとするも、相手は背後に政治家もいる巨体組織。何も持ち得ない弱者である七星たちはどうなるのか？失踪した優姫の行方は？まさかの展開と感動で震えました。ラストのオチは必見！

2025/04/16