内容説明
東五郎はヤクザと交流を持つ顔役(プロデユーサー)だった。戦後は司法大臣の要請で保護司となり自民党院外団幹部としても活躍。周辺には暴力が臭う、警察との がりを持つ政治家と情け容赦ないヤクザがいて、ともに勢力を争って蠢く様がよく見て取れた。時は60年安保闘争。右翼・荒牧退助による官邸内での総理刺傷事件が勃発。東と荒牧、一瞬の以心伝心とは――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
フクロウ
4
東五郎という、ヤクザ(テキヤ・博徒)や暴力団員ではないが、しかしそれらの者たち深い付き合いはある浅草の興業プロデューサーにして、戦後は自由党次いで自民党の院外団の草創期幹部メンバーの一人に焦点を当てた本。正直、東が岸信介を刺すのだと思っていたら全然違っててびっくりした。笑 にしても、岸信介刺傷事件も知らなければ、大野伴睦を慕う右翼の犯行だったのもまた知らなかった。ざっくり右派で括りうる人々も全く一枚岩でないのがよくわかる。岸の戦前の動きへのヤクザの反発や、池田勇人の寝返りなど政治ドラマとしても面白い。2026/08/02
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