内容説明
官職と位階の違いや日本史を学ぶうえで出てくるいろいろな組織の制度を通史的に把握する。巻末に特別付録として本邦初の活字化「掌中武家覧要(しょうちゅうぶけらんよう)」を翻刻収録する。
目次
総論 日本史のなかの官職と位階
第1章 古代編
第2章 中世編
第3章 近世編
第4章 近代編
第5章 宗教編
資料編
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
水無月十六(ニール・フィレル)
1
日本の官職と位階について一通り目が通せる本。古代の官位に始まり、現代の勲章にいたり、僧侶の階級、旧日本軍の階級など日本史に関する官職と位階を、複数の著者が網羅的にまとめている。「紙幅の都合」という言葉が何度か出てくるので、興味を持ったところを単著などでより深める必要がある。ただ、一通り目を通す分には問題ない本だと思われるので、簡単な資料として使える。創作のタネにもなるかも。2016/04/21
おね様
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読んでおいた方が良い1冊2014/12/02
Shinjuro Ogino
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大岡越前守といえば江戸の南町奉行。しかし越前の国とどんな関係があるのか、かねての疑問だ。国の名とは別に官職もある。例、井伊掃部頭(かもんのかみ)。これらを官途受領名(ずりょうめい)という。彼らは大岡忠相、井伊直弼等の実名を持っていたが諱(いみな)とされ、生前は呼びかけ等にはこの官途受領名が使われた。元来は本人の要望により幕府を通じて朝廷の認可が必要だったが大名だけでなくその家臣、町民なども使い、最後は正式な手続きなく名乗っていた例もある。付録には江戸時代の大名の全リストが載っている。例えば信濃守は90名。2025/05/02
ユキヤ
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古代から現代までの全てがわかる訳では無いが、役に立つ。かなり詳しく、エピソードも交えて説明されていて読みやすい。