僕だって、大丈夫じゃない~それでも互いに生かし生かされる、僕とあなたの平凡な日々~

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僕だって、大丈夫じゃない~それでも互いに生かし生かされる、僕とあなたの平凡な日々~

  • ISBN:9784873764740

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内容説明

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「大家さんと僕」シリーズの著者・矢部太郎さんが絶賛!
「第18 回ハンミ随筆文学賞」優秀賞受賞、今最も翻訳が期待される話題のエッセイ。

僕たちはみんな、互いに生かし生かされて今日を生きている―。
雑多な感情の中で今日一日も生き抜いたあなたに贈る、珠玉の物語。

長い間ERと霊安室の間で緊迫した日常に追われていた韓国の医師・キム・シヨン氏が、
「もう少し違う生き方があるのではないか」と考えて移った田舎町の病院で出会う人々。
親族との関係に思い悩む主婦、人生の岐路に立つ青年、遠方から通い続ける不思議な少女 。
そして今日一日を精一杯生きようとする、ちょっと頑固なご年配の方々とのエピソードを、
医師自身の幼き日や壮絶な過去を交差させながら、心象風景豊かに優しく紡ぎ出す。

ちょっとシニカルな町医者と、彼の診療所に集う患者たちとの対話に垣間見る、
私たちは互いに生かし生かされて、今日も生きている という心温まる人生のメッセージ。
たとえ自分が大丈夫じゃないときも、周囲の人がそっと自分の味方をしてくれていることを
じんわりと感じられる、38の温かくて愛おしい物語。

医師だって、誰もが持ち得る感情を等しく感じる平凡な人間である。
僕だって本当は大丈夫じゃないけれど、周りの人に生かされながら、
この感情ごとありがたく今日を生きている、そんな人間のひとりだー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

二人娘の父

9
エッセイとしては、今年読んだ中でいちばん良かった。著者は韓国でいわゆる町医者をしている、キム・シヨンさん。原題は「大丈夫、死なないから」。考えてみると私も高血圧の薬を飲み、月に一度通う診療所の先生に「大丈夫ですね」と言われに行く生活を送っているのである。そしてそれは「生きてても大丈夫」と言う意味に翻訳しながら。2021/11/27

テリトリーM

5
原題は「大丈夫、死なないから」。これはERから町の診療所に転職した医者の診察を終わらせる幕引きワードだった。診察を続けるうちに、老人たちとの掛け合い、気遣いに戸惑いながら彼は変化していく。「老いに適合していく」「昨日よりマシな医者になろうと努力する」そして、また患者さんと次の診療で出会えることを楽しみにしている。だって「誰だって死ぬじゃん」。時間や手間をかけてでも「先生」に診てもらいたい患者さんがいるって本当に幸せなことだ。診療の片手間で日常を綴ったお話だけれど、いろんなことを私にも気づかせてくれた。2021/10/08

Yumiko Maura

1
優しい気持ちになる😌2023/11/29

Yoshimi

1
韓国の開業医のおはなし。 韓国も日本も、医療従事者は同じ気持ちになるのだと知った一冊。 一見、刺激の少ない毎日でも幸せは散りばめられていて…生かし生かされている。 個人的には、最後の 応える にある#37謝罪文 にめちゃくちゃ共感し、#38プレゼント で感動した。2022/06/12

at@n

1
治療を通して、医療者もまたケアされているのだという日々の実感が暖かいが、おばあさんにお菓子や野菜などの食べ物をもらうエピソードがやたら多いのが少し気になった。感じのいいおじいさんも少しは出てくるのだが、食べ物をあげるかわいらしいおばあさんにならないと病院でも大事にしてもらえないのだろうかと少し不安になる。もちろん韓国と日本の医療と文化の違いも表れているのだと思うが。2021/10/06

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