内容説明
昭和40年代の初め。わたし一ノ瀬真理子は17歳、千葉の海近くの女子高二年。それは九月、大雨で運動会の後半が中止になった夕方、わたしは家の八畳間で一人、レコードをかけ目を閉じた……目覚めたのは桜木真理子42歳。夫と17歳の娘がいる高校の国語教師。わたしは一体どうなってしまったのか。独りぼっちだ――でも、わたしは進む。心が体を歩ませる。顔をあげ、《わたし》を生きていく。(解説・佐藤夕子、佐藤正子)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅら
168
17歳高2の主人公一ノ瀬真理子がうたた寝から目を覚ましたら42歳になっていて、知らない家で知らない女子高生、おじさんが家族に。時間がスキップしてしまった。私なら発狂しちゃうなー、仕事内容も家族も、車あるのに運転の仕方も全然わからない。辛いし悲しいはずなのに、この人受け入れてがんばるんだよ、高校教師だったから生徒たちとの交流もとても良い。SF設定ながら爽やか青春的な話でした!「「(略)大事なのは、嫌なことが目の前に出て来た時。そういう時は自分で掛け声をかけてしまうのよ。そうすれば大概のことは出来る」」2026/03/06
ダイ@2019.11.2~一時休止
165
時と人その1。17歳の少女が目覚めると42歳の高校教師になっていたお話。設定はありがちであるが、前向きに進んでいけるいい話だった。2014/07/17
ハイク
159
主人公の一ノ瀬真理子は17歳の高校2年生で登場する。ある時家でレコードを聴いているうちにうたたねをした。目を覚ますと42歳で高校の国語の教師となっていた。25年の年月をスキップしてしまったのだ。すでに高校2年の娘の美也子がおり、夫は桜木という別の高校の国語教師であった。時はすぐ新学期が始まる頃で、夫や娘の協力を得て新クラスの担任を受け持つ。でも読みずらかった。著者はどんな意図を持ってこのような小説を書いたのであろうか。教師の経験を生かした教師の奮闘記か、生徒と一緒になって体育祭や文化祭等の青春物だろうか。2016/08/14
修一朗
158
北村薫さん「時と人」3部作1作目。長らく本棚にあった本です。バックトゥザフューチャ―のようなもといた場所に帰ろうと奮闘するようなミステリSF要素はなし。学園祭・文化祭・バレーボール大会の描き方が詳しすぎて少々残酷な感じもします。この状況で徐々に現実を受け入れて前を向こうとする真理子さんが強いのです。秘めた芯があって,この強さは北村さんの描く女性ですね。何とも言えないビター感。2025/11/28
mura_ユル活動
158
リセットと間違えてしまいました^^;)。皆さんのレビューが違っていたので不思議だった。長編。どうしてこうも高校生の物語はプラス思考なのだろう。25年経っても変わらない部分に着目したい。何故、真理子は25年というギャップを克服できたのか。経済的に日本裕福になっているが本質は変わらないのではないか。テレビの前でラジカセ録音、台所の音が気になる。テープでなくてCD。駅も電車も小奇麗で現実感がない。すべて明るい。《あのお方》、桜木さん、文法は特急券、アリャマさま。3部作「リセット」「ターン」も読んでみたい。2013/06/28
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