内容説明
孤独な魂と猫(タマ)の奇妙な日々を、独特のユーモアで描く珠玉の連作短編集。
顔が大きくて丸い猫をおしつけられて、ぼくは困ってしまう。間もなく五匹の仔猫も誕生した。気ままで頼りない、おかしな人間たちと猫との日々。さびしさも哀しみもゆるやかに流れ……。英米をはじめ翻訳出版が欧州各地で話題の著者による、猫のようにしなやかな美文。読む喜びをもたらす麗しの連作短編新装版。
目次
タマや
賜物
アマンダ・アンダーソンの写真
漂泊の魂
たまゆら
薬玉
「タマや」について あとがきにかえて
解説 武藤康史
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いたろう
60
金井美恵子は、今、ノーベル文学賞を受賞する可能性がある日本人として、名前が挙がっている中で、唯一、読んだことがなかった作家だったが、新装版ということで、本書を手に取った。カメラマンだが、あまり仕事をしていない<ぼく>夏之と、白人とのハーフだが、父親が誰か分からず、英語が全然離せないアレクサンドルを中心とする、何だかだらだらと進む小説なのだが、括弧のない会話文を含む長い文章が、不思議に心地いい。タマという猫をキーに書かれた小説で、夏之とアレクサンドルが、「吾輩は猫である」の苦沙弥先生と迷亭を思い起こさせる。2026/01/04
阿部義彦
20
講談社文庫、2月の新刊。こののところ中公文庫で出してる同じ著者のエッセイ「目白雑録 日々のあれこれ I~Ⅲ」で名エッセイというか、他の作家への絡みぶりが痛快過ぎて、この作者はエッセイが一番面白いのではないか?と思ってましたが、反省しました、この小説は自分でもスッカリ馴染みました。金井美恵子さんは猫が出てくる小説(迷い猫預かってます)は、しっくりときます。でも、センテンスが長いのは訳があり、つまり「 」を使用してないから、なのですね!と解説で気づいた。種違いの兄弟を持つ二組の駄目オトコの与太話、面白すぎ。2025/03/26
tetsubun1000mg
10
38年前の出版ということだったが古さは全く感じなかった。 登場人物も少なく場面もあまり変わらないのに軽く読めたのが不思議な感じ。 会話と文章が一緒になってメチャメチャ長いのだが読みにくさはなかった。 ネコのタマの話が中心かと思いきや、父親違いの兄弟が中心で展開していくのだがゆるゆるとした日常が描かれている。 2025/05/27
rising
3
難しかった……。最後の会話が混ざってる部分はなんかテンション上がった!もう一回読みます。2026/01/12
モジモジアニキ🏳️🌈🏳️⚧️🍉
2
キャラクター達を翻弄するツネコさんは作中でそこまで出てこないにも関わらずかつての飼い猫タマに男性陣が面影のなかの彼女を仮託しているせいでずっと夏之の部屋でニャアニャア鳴いたり毛繕いしていたような気がするのです2025/03/19
-
- 電子書籍
- 物語思考 「やりたいこと」が見つからな…
-
- 電子書籍
- プラス発想の視点




