内容説明
私たちは、どこで間違ったのだろう。天主堂と聖歌の町で、「正義の味方」を目指す女子高生の美澄(みすみ)真白(ましろ)は、八年ぶりに再会した親友・紫音(しおん)と楽しい日々を過ごしていた。紫音の抱える闇に気づくまでは――。事故死したはずの母親、虐待と思しきいくつもの痣……。聖なる夜、大切なものを守るため、痛々しいほど真っ白な少女が犯す、「完全に正しい」罪の炎。衝撃のラストが心を穿つサスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rosetta
28
★★★☆☆凄まじい執念のロマンシス小説。刑事の父親に憧れて幼い時から自分も刑事になりたいと思って育ってきた真白。唯一仲の良かった紫音と不意の別離のあと、8年ぶりに高校で再会し親友を取り戻す。だが早くに亡くした妻の身代わりを紫音に求める父親の手から救うため、真白は正しくその父親を殺す。そこから次第に狂い始める二人の世界。救い出したのは本当に紫音なのか?確かに異常な事態ではあるのだがクリスマスに死ぬ事が最初に明かされていて、どこか静謐に物語は進む。そしてクライマックスで迎えた真白の二つ目の殺人とは!2025/06/04
よっち
23
天主堂と聖歌の町で「正義の味方」を目指す女子高生の美澄真白。八年ぶりに親友・紫音と再会したことでその運命が狂っていくホラーサスペンス。親友と再会して楽しい学園生活を過ごしていた真白が気づいてしまった紫音の抱える闇。事故死したはずの母親、虐待と思しきいくつもの痣、そして彼女のために行動しようとした結果から狂い始める歯車。警察官を目指す真白のスキルが思わぬ形で活きてしまう何とも皮肉な展開でしたけど、聖なる夜に大切なものを守るため、痛々しいほど真っ白な少女の覚悟がもたらした不器用な結末は鮮烈な印象を残しました。2025/02/27
ましゃ
12
私たちは、どこで間違ったのだろう。ふたりの女子高生が犯した“正しい罪”の末路…究極のバッドエンド。究極のバッドエンドの帯に惹かれて購入した本作。確かに救われる要素はなかった。「正義の味方」を目指す美澄真白は、幼い頃、親友だった同級生・紫音と高校で再会するが、虐待と思しきいくつもの痣を見つけてしまう…内容は結構きつめなシーンがあるので耐性がない人は注意!正しい事を貫く事って大変です。これは、実際に私も言われたことがある言葉だが、私はこういう考えの世の中であってはいけないと思う…『まっすぐな奴ほど生きづらい』2025/04/26
igaiga
11
真白怖い・・・(TдT)若いからこその極端な考え。ある意味潔癖で読んでてしんどかった。大人になるまでの段階で何かを間違えるとこうなるという・・・。クラスメイトの潤君でしたか?彼が可哀想。2025/05/21
ほたる
11
割と読みやすくて引き込まれた。美澄真白のそのキャラクター、そして彼女に関わっている人たちの描き方、気づいたら次へ次へと進んでいた。最後は結局戻ってくるのだろうと思っていたのだけど、その戻り方が綺麗で最初に抱いた印象からがらりと変わるのが良かった。2025/04/30
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