新潮文庫<br> アイドルだった君へ(新潮文庫)

個数:1
紙書籍版価格
¥605
  • 電子書籍
  • Reader

新潮文庫
アイドルだった君へ(新潮文庫)

  • 著者名:小林早代子【著】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 新潮社(2025/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101057811

ファイル: /

内容説明

アイドルになりたくて仕方がなかったあたしとアイドルに憧れたことのない相方、元アイドルの母親のせいで注目される子供たち、親友の推しに顔を似せていく女子大生。アイドルは色んなものを覆い隠して、私たちに微笑みかけてくる。曖昧に乱暴に過ぎていく毎日に推しがいてくれてよかった。「女による女のためのR-18文学賞」読者賞受賞作を含む珠玉の短編集。『くたばれ地下アイドル』改題。(解説・吉川トリコ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

29
色んなものを覆い隠して、私たちに微笑みかけてくるアイドルとファンの様々な関係を描いた連作短編集。メンズ地下アイドルの同級生とクラスメイトの女の子、アイドルに対する憧れが正反対だった二人組のアイドル、元アイドルの母親のせいで注目される子供たち、親友の推しを研究して顔を似せていく女子大生、推しという概念が分からない趣味が全然あわない2人。ファンがいればその数だけ推しとの関係があって、お金を掛けるか掛けないか、アイドルに何を求めるかも人によって全然全然違って、その独特の距離感や人間関係がなかなか印象的でしたね。2025/03/27

conyTM3

15
アイドルもその家族もファンも人間なんだよ!ということがテーマの短編集。かな?? 誰かを推す行動にのめり込むことによって、自分自身の弱さを忘れられる時間が得られるようだ。 親心に近い感覚もあるようだし。 吉川トリコさんの解説には妙に納得。 二人組アイドルユニットの人間的成長を描く「犬は吠えるがアイドルは続く」が良かった。 自分で思ってるより推しにハマってた女の「寄る辺なくはない私たちの日常にアイドルがあるということ」も面白かった。 生々しい性描写も多いので苦手な方にはお勧めしませんけど。2025/03/18

えつ

14
ずっと気になっていた作品。ようやく手に取った。「女による女のためのR-18文学賞」読者賞受賞作を含む珠玉の短編集とのこと。アイドルについて描かれているので、めちゃくちゃ楽しく読めた。わたしにも推しがいるので…ファンの気持ちは分かるんだ。それでもやっぱり、アイドルの葛藤や、その家族なんかの気持ちはあまり考えることがないから、新鮮な感じがした。2025/04/17

芙蓉

14
初読作家さんというかこの方のデビュー作。どれも面白かった「女による女のためのR-18文学賞」読者賞受賞作「くたばれ地下アイドル」を含むアイドルにまつわる短編5編収録。昨今、巷で氾濫している推しにまつわる話でもある「寄る辺なくはない私たちの日常にアイドルがあるということ」がよかったかな。2025/03/10

11
推したり推されたり。わたしにも好きがある。グッズを買ったり遠征したり課金する為に働いているようなもんだ。でもわたしは推し活とは言わない。2025/06/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22486374
  • ご注意事項

最近チェックした商品