出版社内容情報
ソウルに潜入し破壊工作を企てる北朝鮮特殊部隊と迎え撃つ韓国情報機関の攻防と非恋物語……空前のヒットとなった韓国映画の原作
内容説明
ソウルに潜入し秘かにテロ活動を企てる北朝鮮の特殊部隊と韓国の要人を次々と阻撃する謎の美女。それを阻止しようとする韓国情報機関とのすさまじい対決。そして主人公の韓国情報機関員と女スナイパーとの叶わぬ恋…。南北の分断を描き、これを観た金正日が激怒したという韓国映画史上最大のヒット作のノベライゼーション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
活字スキー
11
【コーラやハンバーガーで育ったおまえたちが統一を実現するとでも言うのか。馬鹿も休み休み言え。50年騙され続けてきた。もう充分だ】まだ『冬ソナ』が世に出る前のこと。何やら韓国映画が凄いことになっているらしいという噂を耳にし、レンタルビデオで観たのは遠い昔で具体的な内容はほとんど忘れてしまったが、冒頭の仕上がりまくった訓練シーンと、鬼迫溢れるチェ・ミンシクの演技が凄いインパクトだったことだけは覚えている。ガンホおじさん(当時はお兄さんか?)も出てたのは全く記憶に残ってないけど。2022/12/08
AICHAN
9
朝鮮半島の人々に「先の大戦」と聞くと「壬申倭乱」という答えが返ってくるという。秀吉の朝鮮討ち入りのことである。半島の人々は、日本の植民地にされた近代の恨みも忘れていないが、その恨みは壬申倭乱の記憶によってより大きなものになっている。日本が半島を植民地にしなければ、北朝鮮などという恐ろしい国はできなかったかもしれない。この本は映画『シュリ』を小説化したもの。北朝鮮が韓国にテロを仕掛けて一気に戦争に持っていき半島を赤化しようとする物語である。映画ともども鑑賞して私たちの祖先の罪を噛み締めたい。2015/10/15
AICHAN
9
映画を観て小説を読んだ。映画は2回観て、小説は2度、3度と読んだ。映画ではいまひとつ曖昧だった部分が小説でわかった。小説では描かれなかったことが映画のシーンにはあった。この哀しい物語は、映画と小説の2つで成り立つように思う。映画にしろ小説にしろ、私の最も好きな作品のひとつだ。観る度、読む度にむせぶように泣けてくる。何時間でも泣ける。今も泣いている。この映画を初めて観たころ、私に哀しい別れがあった。そのことを思い出してしまうせいもある。私にとって大事な本だ。私の遺品のひとつにしてほしい。2015/09/11
AICHAN
8
娘が私に生活保護を受けようと言った。「借金があるから無理。それで恵庭では何度も足蹴にされた」と答えると「千歳は違うみたい。借金があってもいいんだって」と。私のことを心配した方が千歳市に連絡し市の職員がうちに来た。そのとき私は留守で娘が対応した。そこで娘は生活保護について教えてもらった。私が自殺未遂したので娘はカンカンに怒っていると思っていたのだがそうではなかったらしい。娘なりに私のことを心配してくれていたようだ。この映画をまた観て愛する者がいるのに死ぬのは切ないなと感じたので千歳市に電話してみようと思った2015/09/27
AICHAN
4
Book-Offで買ったのだが、前に読んだ本だと気付かなかった。10円で売って108円で買ってバカをみた。でも、この本はいい。再読してまた感動した。映画でも感動したものだ。2014/12/03