内容説明
伊坂幸太郎の人気シリーズが【新装版】で登場!
好きなものは音楽、嫌いなものは渋滞。彼が仕事をすると必ず雨が降る――。クールで真面目な死神・千葉は、人間の世界に溶け込み、七日間の調査で対象者の「死」に可否の判断を下す。自分の運命を知らない人々と旅行をしたり、窮地に陥ったり。死神と人の奇妙なかけあいが癖になる傑作短編集。著者の特別インタビューも収録!
単行本 2005年6月 文藝春秋刊
文庫版 2008年2月 文春文庫刊
文庫新装版 2025年2月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫新装版を底本としています。新装版には、新たに「著者特別インタビュー」が収録されています。その他の収録作に変更はありません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルークちゃん
22
音楽好きな死神「千葉」と調査対象の人間との一週間を描く連作短編。各話独立かと思いきや、意外な繋がりにハッとさせられる。人間の生死に興味がない主人公の、人間との関わり方がユーモアたっぷりで心地いい。伊坂作品には珍しく(?)本格ミステリ的な展開も。2025/05/30
vivahorn
19
初期の作品が文春文庫から新装版として出版された。単行本は2005年の6月、文庫本は2008年2月だから、丁度20年振り、デビュー25周年の節目。死神シリーズと言っても該当本は2つしかない。死神のシステムは判った。6つの短編はいずれも文調・ページ数はほぼ同じ。初期の作品からか、ストーリーは単純。死神は「千葉」と、人間と会話するには名前が必要との判断。こんなプロセス、本当に必要なのかと思うが、実際に千葉が初っ端で「見送り」を出して、当事者は死を回避できた。日頃から人(死神)には優しくべき。2025/02/14
みすみ
11
読メ200冊目を何にするか迷いに迷い。新装版が出て気になっていた伊坂幸太郎の初期作品を。もしあらゆる短編集からお気に入りを集めた自分だけのビュッフェ的な短編集を作るとしたら、「死神の精度」は確実に入るなあ。強いてミステリーの顔をしていない、エッジの効いた秀作ミステリー。他の話も全体的に畳み方が冴えてて良かった。2025/07/21
ふろんた2.0
8
読書会のテーマが”雨”だったので17年ぶりに再読。CDショップの試聴機もう行かないなあ。久々に読むとシナリオがベタに感じる部分はあるが、セリフ回しやストーリーは楽しめた。2025/05/08
geki
8
クールでファニーな死神が貴方が死にふさわしいかどうか、判定しにやって来る。人の生に全く関心がない風の彼と話しをすると、とんちんかんなところもたくさんあるんだが、時々鋭いフックをもらうこともある。そうなったら大変。あともう少しで死ぬだろうに、アドレナリンが出まくるんだ。命が線香花火のように、最期瞬間華々しく燃えさかるんだ。そんな死に際に後悔なんてものはない。2025/05/06
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