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内容説明
パワハラ、職場うつ、過労死などが取りざたされる中でも、人は過酷な労働をやめられない。私たちの暮らしが楽になる日はやってくるのか? マルクスの著作を読み解きながら、資本主義システムの核心に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おたま
41
著者は、MEGA(新マルクス・エンゲルス全集)日本編集委員。これまでも『資本論』について、またマルクス自身の思想について、詳細な解説書を書いている。本書はそうした研究に立脚して、「賃労働と資本」について詳しく書いてある。文庫で200ページあまりの中に、濃密に書き込まれる。根底に流れているのは、「なぜ、私たちは過酷な労働を自ら進んでおこなおうとするのか、これを可能にしているものはなんなのか」という問いである。この問いに対して、『資本論』の論理や概念を縦横に使うことで、原理的な解明に向けて答えようとしている。2025/07/30
Ex libris 毒餃子
15
日本MEGA編集委員である作者がマルクスの著作の中でも『賃労働と資本』にフューチャーした本。わかりやすく書いてあるし、マルクスの賃労働理論はわかりやすい方なので、全般的にわかりやすい。白井はイデオロギーよりだし、幸平はコモンよりなので、面白いけれどもマルクス初心者向きではない。MEGA(マルクスエンゲルス全集)編集委員のテキスト読解力は伊達じゃないと感じさせる構成。マルクスにチャレンジするなら佐々木からな気がします。2025/03/23
月をみるもの
11
“私たちはもう一度問うてみるべきだろう。「なぜ、私たちは過酷な労働を自ら進んでおこなおうとするのか、これを可能にしているものはなんなのか」と” 2025/07/12
きゃべ
2
若くして、「物象化論」を故・廣松渡さんの認識主義から解放し、慣習化した行為による発生だと詳述した作品。物象化や物質代謝(生態系保全)やアソシエーションの視点が取り込まれています。 マルクス学者、特に資本論の解説で、世界レベルにあるのは、「脱成長コミュニズム」視座の斎藤幸平さん、「資本による形式的包摂から実質的包摂」視座の白井聡さん、そして「物象化」の佐々木隆治さんの3人だと思います。2025/02/12
Go Extreme
2
方法論: 弁証法的唯物論 哲学批判 歴史的形成物 労働概念 商品価値 社会変革 労働と資本: 賃労働 労働力商品 剰余価値 資本蓄積 労働疎外 生産手段の所有 労働市場 商品価値: 使用価値 交換価値 社会的分業 労働時間 価値表現 貨幣の起源 物象化 物神崇拝 労働時間: 自由時間 剰余労働 労働環境 労働運動 賃金の決定 労働市場競争 資本主義: 過剰人口 技術革新 雇用不安 経済成長の限界 労働者階級の抵抗 社会変革: 社会主義経済 協同組合運動 労働組合の役割 公共政策 労働者教育 政治経済改革2025/03/02
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