内容説明
新しいシャーロット・ブロンテ像を問う好著!
シャーロットの作品と人生の関わりを読者に分かり易く伝える。本書は入門書ながら、最近の文学理論や批評を踏まえて独自の分析を行い、特に力関係──家族内、社会階層間、男女間──に重点をおいて議論を進め、作家の奥深さを剔っている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
帽子を編みます
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詳しい方向けです。シャーロットの家族と生い立ち、初期作品、そして4つの作品『教授』『ジェイン・エア』『シャーリー』『ヴィレット』について詳しく述べられます。ブロンテ全集を読んでいれば読解も進むのかと思われます。私は『〜エア』しか読んでいないので心もとない思いです。終章は興味深かった、主に『〜エア』の演劇作品の変遷、世界に与えた影響、文学作品ヘの影響、改作、模倣などが述べられます。その多様性、可能性、まだまだ多くの作品のヒントになりそうです。ブロンテ一家、この才能ある作者たちを生み出した過程が興味深いです。2024/04/21