内容説明
魔獣という外敵から、聖剣と聖女によって護られているアイクラント王国。
聖女のみが、聖剣が持つ魔獣を鎮める加護の力を行使することができるが、その感情が糧として必要となり、救国の巡礼の間に聖女は感情を喪ってしまう。
その犠牲の代わりに、無事2年間の勤めを果たせば、王族かその縁者と結婚できる栄誉が定められていた。
しかし、今代の聖女リネッタ・セリエスが婚約者として指名したのは、王族でもなんでもない伯爵家の次男坊で、いわく付きと囁かれる黒騎士クウィル。
縁談から逃れたいという打算から不釣り合いな申し出を受けたクウィルだが、美しいが、人形のように感情が読めないリネッタとの距離感に四苦八苦する。
だが、この婚約はやがて互いの運命を大きく変え、建国に秘められた忌まわしき秘密をも明らかにしていくことになって――。
想う心が世界を変える、壮大で胸を打つ西洋風ファンタジー!
第9回カクヨムWEB小説コンテスト〈ライト文芸部門〉大賞受賞作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
21
読み友さんの感想を読んで。聖なる剣に仕えるため、感情を亡くしてしまった女性と、彼女の結婚相手に指名された騎士のお話です。ちょっとダークな設定も面白く、なかなか読ませてもらいました。KUにて。2026/04/02
しぇん
17
おぉ。色々詰め込んでるなーと。最後明かされた天然だけでなかった思ったより黒い聖女の本音が面白かったです。だから強いのかな?とも。騎士側も血筋と能力盛ったなーと思ったら、まさか友達とかまで盛って来るとは驚きでした。魔物の王とかまで出てきて最後どこまでいくのか?とか思ってしまいました。聖剣の不穏さは割と中盤から出てましたが、想像より酷い存在でしたね2025/02/09
さっきぃ
8
感情を失った聖女と、赤色の目と黒髪でみんなに疎まれてきた黒騎士の結婚。夜会に出るのを回避するために婚約を決めたため、婚約者に対してあんまりな態度のヒーロー。けっこういろいろ背景難しくて、でも2人の生きてきた人生の辛さ、出会った周りの人たちの優しさあたたかさに胸がぐっとくる。そして母の愛は強い。ヒーロー妹の凛とした態度も素敵。主人公2人が、というより、周りの人たちが本当に温かかった。いろいろなものを背負ってきた2人。面白かった。2026/03/05
L_apis
8
面白かったー!お務めのために感情を封じられた元聖女と曰く付きの黒騎士のお話。黒騎士クウィルの朴訥さと元聖女リネッタの感情の乏しさが相まって噛み合わない感じで訥々と始まるけど、感情が表に出始めてクウィルがリネッタに惹かれ始めるあたりから可愛さが増して面白くなってきた。歴史と聖女と聖剣に関する部分は、このページ数だと詰め込みすぎかな〜って気もするけど、クウィルとリネッタの周りの登場人物の関係が良くて楽しかった。できれば全3巻くらいのボリュームでもっと詰めた内容で読みたかったな。2025/05/24
イカまりこ
6
聖剣の加護で国を守ってる世界。聖女は役目の代償で感情をなくすという設定。最初は感情をなくすってのがよく分からなかった。貴族令嬢は高位になればなるほど喜怒哀楽出さない訓練するものなんじゃないの?とか思った。聖剣のために何をしてたのか分かるとゾッとし、感情を封じて自衛するまでだったのだと理解。聖女の犠牲を知ってる人がそれなりにいて、それでも何もしてくれないことに途中イラっとしてしまった。国家間の紛争と陰謀がズルズルと後世にまで影響するなんて。感情を取り戻していく聖女が可愛いし、立ち向かってた姿に感動した。2026/04/06
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