創元推理文庫<br> ヘビイチゴ・サナトリウム

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創元推理文庫
ヘビイチゴ・サナトリウム

  • 著者名:ほしおさなえ【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 東京創元社(2025/02発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488471026

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内容説明

「なんでもない透明なものになるの」「なんでもない透明なもの?」「世界に身をまかせればいいのよ。自分が自分でいられるにはどうしたらいいか考え続けていく方が、ずっとたいへんじゃない?」夏休みが明けてすぐ、次いで年が明けた二月に、少女が校舎の屋上から墜落死する。ふたりは中高一貫の女子校で同じ美術部に所属する高校三年生だった。時を置かずして、学園では三度目の墜死が。遺された未発表の小説、アルファベット・ビスケット、密室殺人、そして「ヘビイチゴ・サナトリウム」――少女期の心理のゆらぎを鮮烈に描出する長編ミステリ。/解説=笠井潔・久美沙織

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くろねこ

7
江崎ハルナを始めとする事件の主要キャストたちはいずれも傲慢で自分のことしか考えていなくて、思春期の痛々しさに満ちていた。これを瑞々しい悩みとして共感するには、わたしは些か歳をとりすぎている。2025/06/20

bluelotus

7
★☆☆☆☆ ほしおさなえさんのミステリー作品とのことだが、男性教諭がずっとハルナ!ハルナ!と女子高生の幽霊を追いかけていて何だか気持ち悪さを感じ50ページで挫折しそうになったが100ページまで頑張って読み、やはり挫折(笑)2025/03/18

りこ

4
江崎ハルナが屋上から落ちて死んだ。美術の才能を評価され将来を嘱望されていた矢先、事故で目がほとんど見えなくなってしまっていた彼女は、なぜ急に一人で登校して落ちたのか? 書き手不明のプロローグに始まり美術部の海生・双葉、国語教師の宮坂、その同僚の高柳、そして同じく書き手不明の作中作。細切れになった視点の狭間を少女たちが脆く落ちていく。あやふやで不確かな時間をくぐり抜けられず大人になれなかった彼女たちに、憧憬のまなざしを向けることはもうできない。うつくしいと思えた時代があったことを、しかし忘れはしないだろう。2025/04/03

魔女のキキ

2
中高一貫女子校での連続転落事件。話が二転三転する。犯人が何も自供していないので結局はすべてが想像になる。著者の現在の作風とは全く違っていてあまり引き込まれませんでした。やはりほしおさなえさんはお仕事小説系が面白い。2025/04/23

佳月

1
登場人物が多い上に、名字で読んだり名前で呼んだりで、初めは人物を把握するのに手間取った。読み進めると、今度はそれぞれの視点で推理が語られるので、混乱した。それでも集中して読み進めたい気持ちは最後まで消えなかった。結局は誰が何をしたのかは本人たちにしか分からないことで、事実は闇の中。最後の推理に寒気がした。2025/06/06

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