内容説明
夫婦で営む小さな小鍋屋「よろづ」は今日も賑わう。旬の食材で作られる小鍋は滋味満点。つまみにして飲むもよし、おかずにして飯をかっ込むもよし。ご近所の常連はもとより足をのばしてわざわざ訪れる者もいて、評判はうなぎのぼり。客の絶えない繁盛店になった。ある日、紙問屋の主が女将のお咲に相談をする。孫娘が飼っていた猫が行方知れずに。ほうぼう探した結果、近所の老婆に飼われていることが分かった。お金を積んででも返してもらおうとするが、老婆は頑として譲らない。果たしてどうすればいいのか、と紙問屋の主は頭を抱える。実はお咲、両親は公事宿(行政書士、司法書士のようなもの)を営んでいた。子供のころから相談事に触れてきたので、少しは知識がある。私が仲裁に入れば、事件は解決できるかも? お咲は、主と一緒に老婆のもとにおもむいた。さて、お咲が提案した仲裁案は? 美味しい小鍋と公事知識でお客の悩みをほっこり癒す!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かしこ
57
本屋さんで目に入り購入。 料理物の本に弱いんだよなあ。 江戸×料理×ミステリー要素とあり、家族のほっこりと料理の美味しそうなこと。 お鍋も好きだし、冬の季節にはぴったり。シリーズ化してくれないかなぁとひっそり願いました。 またこの作家さんの他の本も読みたいリストに入れちゃいました。2025/01/30
ごへいもち
15
小鍋美味しそうで作って食べようかなぁと2025/03/11
とみい
10
鍋,美味しそうだなあ2025/04/06
じお
7
★★★☆☆ 年の差夫婦が営む小鍋屋「よろづ」、女将・お咲の人柄と無骨で寡黙だが確かな腕前を持つ店主・銀二、そして可愛い娘のお玉の三人で毎晩繁盛していた、そんなある日、女将のもとにとある揉め事の相談が、元公事師だったお咲を頼って持ち込まれる相談を彼女はどうさばくのか、心もお腹も温まる時代小説シリーズ第1巻。まずまず、江戸、人情、美味しいご飯と、受けが良い要素をバランスよくまとめたという感触の作品。それ故、大きなハズレも当たりもなくといった無難な感じ。気楽に読みたい本を欲しているなら良いかも。2025/04/18
まき
7
夫婦で小鍋屋を営むお咲と銀二、一人娘のお玉のおませで可愛い様子が和ませる。お鍋はどれも美味しそうで、お咲が元公事師だったことから客に頼まれ揉め事の仲裁に入ることに。それぞれ厄介な話だったのがいつの間にか皆を温かく繋ぐことになる。続編が出そうな予感がします。2025/04/07
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