オーバーラップ文庫<br> フェアリーメイド 1.傷だらけの妖精職人と壊れかけの人工妖精

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オーバーラップ文庫
フェアリーメイド 1.傷だらけの妖精職人と壊れかけの人工妖精

  • ISBN:9784824010520

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内容説明

人々の便利な生活のために生み出された擬似生命「人工妖精(フェアリーメイド)」。彼らは社会に不可欠な存在である一方、経年劣化によりごく稀に暴走し、人を害する危険性もあった。かつて人工妖精の暴走事故により両親を失った青年リュウジは、相棒であり初恋の人工妖精ティルトアと共に、 人工妖精を解体し暴走に対処する「壊し屋」として働いている。日々の依頼をこなしながら、近頃増加している、寿命を迎えていないはずの人工妖精が突如激しく暴走する原因不明の症状“アリシア・シンドローム”の調査を始めたリュウジとティルトア。真相に近づくにつれ、二人はやがて過去の因縁と逃れられない使命に向き合うこととなり――?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

20
かつて人工妖精の暴走事故により両親を失った青年リュウジが、相棒で初恋の人工妖精ティルトアとともに、その暴走に対処する「壊し屋」として奔走する別れと絆の物語。日々の依頼をこなしながら、近頃増加する人工妖精が突如暴走する原因不明のアリシア・シンドロームの調査を開始した2人が、様々な人々と人工妖精の関係に出会い、彼らの苦い過去の真相と事故の原因に迫ってゆく展開で、今の人と人工妖精の関係性からすると何とも皮肉な結末でしたけど、それでもいつか終わりを迎える関係の中に垣間見えるそれぞれの絆がとても印象的な物語でした。2025/01/23

真白優樹

8
妖精の魂を核とした人工妖精が暴走する謎の病が発生する世界で、暴走した妖精を破壊する役目の青年が相棒である人工妖精と共に真実に迫る物語。―――世界の真実をその前に、選べ、世界か彼女かを。 誰もが痛みと苦しみを抱えている中、それでもと己の思いを貫いていく物語であり、根底にずしりとした物があるからこそ、しっとりと重厚に面白い物語である。破壊ではなく共存を、例え君がどう変わろうと。状況は好転を迎えぬ中、新たな道を探る事にした二人の行く末とは。この先、残された時間で何が出来るのか。 次巻も勿論楽しみである。2025/01/26

彩葉 楓🍁

5
【★★★★★】緻密な世界観に人と人造妖精のバディもの、とても良かった。フェアリーメイドと呼ばれる妖精の魂が埋め込まれた人造妖精は、穢れ(ストレス)を溜めると凶暴化してしまう。それを阻止するため、壊し屋である主人公と相棒のフェアリーメイド・ティルトアと共に関連事件を追う。中身が生命体だからこそ、物同然として扱う人には憎悪を向け、また大切に扱われていれば愛情を向ける。人間と人造妖精との絆が描かれるシーンは感動的で、また人造妖精だけがかかる謎の病の解明や、妖精が生きていた旧文明の謎に迫る展開もあり読み応え抜群。2025/07/16

FFLJAPANter

4
ジャケ&あらすじ買い。凝った設定、優れたキャラクターデザイン、そしてそれらを無駄なくまとめる構成力。どれを取っても一級品。この手の作品でバトル描写も行けるのはほんとに素晴らしい。ティルトア良すぎるなこのキャラ……引きも見事。長い目で見たい作品。おすすめです。2025/03/21

小娘とドラゴン

1
中盤から後半にかけて非常に面白かった。引き裂かれることが決まった2人の物語に存分に胸を締めつけられた。特別なフェアリーメイドであるヒロインと、その壊し屋の主人公の想い合う気持ちが感情に刺さる。どうか2人を引き裂かないでくれ、その想いでいっぱいになった。フェアリーメイドには寿命があり、それはヒロインも例外ではない。そこにフェアリーメイドに起きる謎の事件に関わっていくところから話は始まる。主人公が過去に心の傷を負った事件とフェアリーメイドメイドに起きる謎の事件、寿命による別れの3つが収束していく展開は必見。2025/08/09

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