内容説明
天下取りの好機に謙信と信長がみせた決定的な違いとは? 自ら家康の捨て石となる道を選んだ鳥居元忠が子孫に残したものは? 保科正之と水野忠邦の器量の差は? 直江兼続の品格とは? 戦国武将から幕末の志士まで、公平な史観に信頼ある著者による人物評が満載。歴史上の傑物たちの明暗を分けたのものは何か? 人物の真価は歴史の分岐点で問われる! 戦国、江戸、幕末。明快なる歴史人物列伝。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
31
有名、無名問わず好悪の情が激しいと感じている作者が思うままに書いたエッセイです。著書の題材として使用済みの人物も多いです。題名に直結しない話も多いと感じました。2023/05/03
Gotoran
24
飽くなき史実第一主義者の著者が贈る史談、戦国時代以降に登場した名将と愚か者に纏わる(34の)挿話集。教科書的な有名な武将、然程有名ではない武将の挿話と共に歴史的な視点からの素晴らしさと愚かさが述べられていて、気付き・学びに溢れていた。本書は、まさに『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』(ビスマルク)、『温故知新』(論語)を再認識させてくれる良書と感じた。本書をキーにして、紹介された名将、愚者に纏わる類書も読んで行きたい。まずは、保科正之から。 2013/07/07
藤瀬こうたろー
17
色々な雑誌に掲載された著者の人物評価を中心とした短編集。ちょっとしたことがもとで転落してしまうのは昔も今も変わらずで、特に慢心が災いして領地を取り上げられた本多正純の話とポンコツな2代目、3代目のおかげで断絶になったり小大名に転落した加藤清正と加藤嘉明の子孫の話は印象に残りました。対して会津藩の祖である保科正之は著者が絶賛するだけあって素晴らしいの一言ですね。人の業績を辿ればおのずとその人の人となりが見えてくるものです。私もこうした歴史的事象を通じて良いところは吸収し、悪いところは反面教師としたいです。2020/04/19
鐵太郎
8
著者は、史実をよく勉強して正しい事実に基づく本を書く人なのだそうです。そういう立場なので、一行の話に感動して一冊の物語を作り上げ、新しい歴史を作ってしまうような司馬遼太郎式の文学に批判的なのだそうな。 この方の長編を読んでみたいですね。おそらく「小説」というよりノンフィクション気味な「歴史物語」を書く人なのかな、と思います。 事実に立脚した物語というのは好きなのですが、読んでいて楽しい本であればもっと嬉しいかな。2010/04/19
kaguyam
6
相変わらず物の見方が好きだ。そして改めて保科正之関連が読みたくなり、探してます。我が愛する伊庭八が出てくるとは思わずテンション上がり読了。後書きにも出てくるなんて…久々遊撃隊ものも読みたくなる。2016/01/18
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