内容説明
キリスト教は知れば知るほどややこしい!
西欧の近代化を支えるとともに多くの戦乱の要因ともなったキリスト教。
その成り立ちから拡大するきっかけ、ユダヤ・イスラム教との違い、日本で信者が増えなかった理由など、歴史や教義から実像を解き明かす!
第1章 キリスト教を受け入れなかった日本社会
第2章 キリスト教の本当の開祖は誰なのか
第3章 特異な一神教としてのキリスト教――ユダヤ教やイスラム教とどう違うのか
第4章 どうして正教会とカトリックに分かれたのか
第5章 宗教改革は世界を大きく変えた
第6章 なぜキリスト教は世界を席巻できたのか
おわりに――キリスト教をめぐるブックガイドとして
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
103
私はこの著者が苦手である。二度と読まないと決めていたが、キリスト教がこの人によってどんな風に書かれてしまうのか心配になって、この本を手にする。キリスト教の歴史を切り口として、世界史の大きな流れがうまく説明されているし、利子を正当化するスコラ哲学の理論武装が経済の発展に、宗教改革などの変革が近代化につながったとする指摘も、納得できるものではある。でも、ブックガイドの筆頭にエルネスト・ルナンやレザー・アスランが紹介されるなど、随所に底意地の悪さのようなものを感じてしまう。私が捻くれているだけかもしれないが…。2025/03/05
ta_chanko
19
特異(不完全)な一神教であるキリスト教だからこそ、資本主義を生み出し、産業革命を起こし、豊かな現代文明をつくり出すことができた。宗教法に縛られず、政教分離し、三位一体説・聖人・聖母などの信仰をあとから柔軟に?採り入れて変容・改革することができたことが要因。宗教法や伝統を重んずるユダヤ教やイスラム教には不可能だった。日本に広まらなかったのは、既に仏教や神道が現世利益の役割を担っていて、キリスト教が庶民の求めに応えられなかったため。2025/02/07
funuu
6
宗教学者の島田さんの本。ユダヤ教キリスト教イスラム教が短いページ数でよくわかる本。 ユダヤ教はやはり一番早く成立しているので今のイスラエルのように力を持つと傲慢になる。 ロシアやウクライナの争いもギリシア正教の影響もある。ウクライナはロシアのギリシア正教から独立した。 ロシア正教側は許さない。日本人には理解不能。2025/01/22
y
2
本書を読んで、このタイトルに対する答えは、よく言えば柔軟に、悪く言えば節操なく人間の欲望に上手いこと寄り添っていったからかなぁと理解しました。 中高がプロテスタント系のミッションスクールだったのでキリスト教や聖書の勉強をして、何だか内容が首尾一貫しないし人を試す嫌な宗教だなぁと感じていましたが、本書でその理由が明確になった感じがしました。2025/05/19
Go Extreme
2
歴史的背景: 古代文明には世界宗教なし・各地に独自の信仰 仏教に続きキリスト教が広範な影響 ローマ帝国で国教化→急速に普及 教義と実践: 割礼不要→洗礼導入し信者を増やした ギリシャ哲学を取り入れ神学を発展 救済の概念強調→魅力的な教義となる 社会・文化的影響: 教会が教育機関を設立し識字率向上に貢献 芸術・音楽を通じてメッセージ広まる 国際的ネットワーク形成・信者同士の結びつき強化 経済・政治的要因: 商人が市場を開拓し信仰の拡大に貢献 宗教改革→新教派誕生 植民地拡大とともにキリスト教も広がる2025/02/02
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