内容説明
ベルリンの壁の崩壊から一年足らず,ドイツ統一は猛烈な勢いで実現した.その過程で,「1インチたりとも」NATOは拡大しない,という約束は交わされたのか.外交史研究の第一人者による本書は,アメリカ・ロシア・欧州各国のリーダーたちがポスト冷戦秩序の構築へ向けて繰り広げた一九九〇年代の壮絶な権力ドラマである.
目次
日本語版への序文
凡例
略語一覧
序章 排除されていく選択肢
第一部 収穫と嵐 一九八九─九二年
第一章 二つのドレスデンの夜
NATO創設をめぐる闘い
ワルシャワ条約を去る
NATO脱退と非核化
第二章 冗談じゃない
ロスト・イン・トランスレーション
「1インチたりとも東へ移動しない」
青信号点灯
電光石火の外遊
キャンプ・デーヴィッド
第三章 境界線を越える
「ポーカーゲームの大一番」
ワシントン米ソ首脳会談とヘルシンキ原則
「線路上に十字に横たわって」
九月の闘争
第四章 忘却と好機
フセインとともに追放する/ゴルバチョフの末路
「誰が核兵器をコントロールしているのか?」
エリツィンがソ連を忘却の彼方に葬り去る
「痛恨の極み」
第二部 天候回復 一九九三─九四年
第五章 三角を四角にする
「田舎者」への助言
三角形の二つの角──ロシアとウクライナ
第三の角──ヴィシェグラード
モスクワの惨劇
平和のためのパートナーシップ(PfP)
原注
参照文献一覧
訳者紹介
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