内容説明
ラッパー自らが語る「ラップブーム」の内実。
ラッパーのKEN THE 390が豪華アーティストを迎えて「MCバトル」の歴史を語り尽くす。
登場するゲストはKREVA、T-Pablow(BAD HOP)、R-指定(Creepy Nuts)、Zeebraなど、日本語ラップ界の最重要人物たち。黎明期の大会「B-BOY PARK」から「ULITIMATE MC BATTLE」、「BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権」、「フリースタイルダンジョン」まで、現在も第一線で活躍しているプレイヤーたちの証言から、語られざるブームの内実に迫る。
「音楽ナタリー」人気連載の書籍化。書籍版では新たに現役最強ラッパーの呂布カルマとの特別対談も収録。
(底本 2024年12月発売作品)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかり
2
日本におけるMCバトルが、当初はストリート文化の影響を色濃く受けたアンダーグラウンドなものであったのが、徐々に多様な背景を持つ者が参加するスポーツ的なコンテンツに変容してきたことが分かった。また、各人のバトルやラップについての葛藤、展望、哲学が垣間見え、それぞれの方法で自己を表現するという意味でのHIPHOPの姿勢が通底していると感じた。2025/01/01
watakichi
1
一大コンテンツになった日本語HIPHOPのシーンに大きく貢献したMCバトルについて当事者たちに、黎明期からプレイヤー・審査員・アーティストとしてかかわってきたKEN THE 390によるインタビューを中心に構成された1冊。ここまでMCバトルを様々な角度・様々な当事者(プレイヤー、オーガナイザー)からいろいろな話を聞き言語化できたは、彼ならでは。ほぼ全員が口にしているのは、バトルと作品の脳のスイッチは別で、その瞬間の即興で出てきた言葉がハマるから一瞬の煌めきのようなパンチラインが生まれる。2025/01/09
大豆
0
おもしろかったです。レジェンドと呼ばれるようなベテランのラッパーたちも、若いころ夢中になってフリースタイルやサイファーをしていた、というエピソードが、なんだかうれしく、かわいらしく、ほほえましい。2025/03/02