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内容説明
オレの姉ちゃんは引きこもり。めったに風呂には入らないし、部屋は汚くてゴミだらけ。だけど「アルゴリズム」ってやつを使って、すごい推理をするんだ──。「嘘つき野郎」「落書き魔」「タヌキ泥棒」……、アルゴリズムを駆使し、姉ちゃんがその正体を暴く!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さっちゃん
41
ナゾノベルシリーズ『数は無限の名探偵』に収録されていた引きこもり姉ちゃんが丸ごと一冊となって帰ってきた。「ストリーム・アルゴリズム」「サーチ・アルゴリズム」「ダイクストラ・アルゴリズム」「開かずの部屋、再び」収録。第1話既読、以降書き下ろし。/児童書なので超文系脳の私でもわかりやすい。算数嫌いの子でも身近に役立つ豆知識としてとっつきやすいと思う。突っ込みたくなる推理もあるけど、アルゴリズムの手順を学ぶという意味ではこれくらいでいいかも。良い姉弟関係にほっこりした。姉ちゃん、せめてお風呂だけは入って!2025/03/05
カノコ
19
小学六年生のマモルが遭遇した謎を、引きこもりの姉ちゃんが「アルゴリズム」で推理する連絡短編集。小学生向けのレーベルということで、謎も文章もキャラクターも児童書らしい内容だが、初期の著者作品に通ずるエッセンスが存分に出ていて嬉しい。デビュー作である『恋と禁忌の述語論理』を思い出した。子どもにとって今作の難易度がどうなのかわからないが、謎を要素に分解してロジックで読み解いていく手続きは子ども騙しではない。こういう作品から論理パズル要素の強いミステリに興味を持つ子どもがいるとしたらとても嬉しいことだと思う。2025/07/12
だるま
14
ジュブナイル向けミステリの「ナゾノベル」シリーズに井上真偽さん初登場。小六のマモルには引きこもりの姉がいて、風呂にも入らずゴキブリを「お客さん」と呼ぶ生活をしている。プログラミングが得意で頭は良さそうなので、マモルは身の回りで起きた出来事の謎を解いて貰おうと姉に相談。そんな構成の3つの物語。理数系ミステリと言うか、算数パズルが入った謎解きで、子供向けなので解くのは容易。良く知っているパズルの応用もあり、もっとオリジナリティは欲しかったな。姉と弟の仲良し加減にはほっこりした。ネットが大活躍。正に現代だなあ。2025/03/07
TAMA
14
2024年90冊目。井上真偽さんの本だったので購入したけど、読んでみたらYA作品でした。アルゴリズムとはなんぞやから始まり、日常の謎と組み合わせて、とても読みやすい作品でした。2024/12/26
ほたる
12
奇妙な謎をアルゴリズムで解いていく。数字の使い方に慣れていくこと、考えを自分から深めていくこと、実際に手を動かして謎解きが出来る形になっているのも良いなと思った。3話目のダイクストラ法の使い方がミステリ的にもとても好き。良い一冊だ。2024/12/30