内容説明
春秋戦国時代末期、周王朝の末裔という出自を隠して生きる商人・公孫龍は、天賦の才により諸侯のブレーンとして名をはせてきた。だが、西の大国秦の台頭で諸国の均衡が揺らぎ、徳より力が支配する時代が近づいてくる。それは公孫龍にとって青年期の終わりでもあった――歴史小説の面白さを刷新する著者渾身の大長編最終巻。
感想・レビュー
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BIN
7
最終巻は和氏の璧から閼与の戦い後の恵文王の死までで終結。この趙が主役的に活躍する恵文王の時代を自由に動き回れる人物として公孫龍を選ばれたんだと思いました(あとがきには平原君の方でしたが)。同時代の動きもわかってよかったのですが、どうしても楽毅、藺相如等の裏方にしかなれず、公孫龍が主役的に活躍される場面が少なかったのが残念です。西周への救援に行くところには華々しい活躍を一瞬期待した。2025/01/18
かっさん
3
公孫龍 #読了 秦の中国統一前夜の混迷の時代を生きた公孫龍の物語最終巻 これまで活躍してきた人物の退場も多く、一つの時代の終わりを感じさせる読了感 全巻を通して、人の品性とあり方を意識させられるシリーズだったと思う2025/01/28
(ま)
1
完結 燕昭王が薨去し、秦の脅威がひたひたと迫る中陰莇の信を貫いて2025/02/02