内容説明
秦に祖国・韓を滅ぼされた張良は、秦への復讐と韓の復興を誓う。多くの食客を使って素早く情報を集め、劉邦に軍略を授けてその覇業を助けた張良の鮮烈な生涯を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ガットウ
16
★★★★4.2点。日本でも人気のある張良のハナシ。安心して読める分新鮮味には欠けるかな。2025/01/05
BIN
8
天才軍師の代名詞の一人張良を描いた作品。帯というかあとがきに書いてあるとおり、如何に情報収集を行い策に活かしたかを主軸に書いている感じです。侠客の情報網かと思ったら方士の方だとは思わなかった。項伯との友情関係がよく、項伯が張良の下から項梁軍に移った理由が良い(個人的にはこれが本作のすべてですね)。刎頸の交わりとかありますが、張良と項伯の友情の方にむしろ名付けてやりたい気持ちです。前の「楚漢名臣列伝」を肉付けした感じですが、出会いのセリフは違いますね(列伝の方はかなり侠客じみたところがある)。2024/12/07
中島直人
6
宮城谷昌光さん得意の超人的な存在としてではなく、徳の塊のような、穏やかな張良。すんなりと受け入れることが出来、面白く読めた。2024/12/16
勝也成瀬
2
2025年はこの一冊からスタート。張良は知っていたが、詳しくは知らなかったので逆に面白く読めた。安定の宮城谷作品。張良の周りに人が集まってくるのは面白かった。2025/01/13
かっさん
2
張良 #読了 #宮城谷昌光 さんの中国歴史小説 いわずと知れた、漢をうちたてた劉邦の名臣、張良にフォーカスした小説 劉邦メインの小説とはまた違った視点で秦から漢への転換期を見つめ直せる。 内容は宮城谷さんの安定感ある感じで楽しめる2024/12/29