文春e-book<br> 銀嶺のかなた(二) 新しい国

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文春e-book
銀嶺のかなた(二) 新しい国

  • 著者名:安部龍太郎【著】
  • 価格 ¥1,900(本体¥1,728)
  • 文藝春秋(2024/12発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 510pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163919256

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内容説明

賤ケ岳の戦いの真実と天下静謐の行方は――。

直木賞受賞作『等伯』を超える安倍龍太郎の野心作!
戦国末期、前田利家・利長父子の決断こそが日本の流れを決めた――。

織田信長と柴田勝家のもとで手柄を打ち立て、〈槍の又左〉と戦国に名を轟かせた豪傑・前田利家と、その息子で温厚かつ秀才肌の利長。世代間ギャップと性格の違いを背景に、父子は時に激しく対立しつつ、乱世の荒波を乗り越えていく。

本能寺で信長が斃れた後、清須会議を経ても豊臣秀吉と柴田勝家の争いは日ごと増すばかりだった。そして遂に後に「賤ケ岳の戦い」と言われる決戦で、ふたりは雌雄を決することになる。長年の恩義から、勝家のもとで前田利家・利長親子は、秀吉と対峙することになるが、決戦で思いもよらぬ事態が起こったことで!?

その後、関白となり権力の座に就いた秀吉から、最大の信頼を得た前田父子。盟友・佐々成政との死闘を経て、天下静謐のため自ら信じた道を進んでいく。そして新しい時代に向けた北陸の雄・加賀藩の礎が着々と築かれ……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

148
一&二巻、800頁弱完読しました。加賀百万石前田家の礎を築いた前田利家・利長父子の生き様を見事に描き切っています。 全二巻で完結かと思いきや、来年刊行の第三巻も含めた三部作のようです。当然、第三巻も読みます。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639192562025/01/20

のぶ

60
加賀前田家を描き尽くした作品だった。下巻に入っても戦乱の世は続いている。本能寺で信長が死に、清須会議を経ても豊臣秀吉と柴田勝家の争いは日ごと増すばかりだった。そんな中で秀吉にもうまく対峙し、領地を守るため立ち回っていく。そして関白となり権力の座に就いた秀吉から、最大の信頼を得た前田父子。盟友・佐々成政との死闘を経て、天下静謐のため自ら信じた道を進んでいく。自分は加賀百万石の時代しか知らなかったが、その時代に至るまで多くの苦労があったことを初めて知った。まだ続きがあるようなので、楽しみに待ちたい。2025/01/06

hirokun

25
★4 久しぶりの安部龍太郎さん歴史小説。新聞の連載小説であり、2026年に続巻を予定しているとのこと。今回の(1)(2)では前田利家・利長親子を中心に語られており、私の利長についての知識は徳川家康に脅され、母親を人質に出した程度のものだったが、今回の作品により違う側面からの安部さんの評価を知ることになった。それ以外にも、歴史の定説とは違った解釈が散見されたが、これもまた小説の楽しみの一つか?2025/01/11

ほうすう

11
前田利家・利長父子の物語。第二巻では賤ケ岳の戦いから豊臣政権を経て利家の死、加賀征伐騒動直前までを描く。利長が理知的な人物として描かれているのが特徴。一巻で匂わせていたイエズス会の云々は結局流れちゃったのかしら。まあそれはそれでよいのだけれど。佐々成政との対決や秀吉政権を思う利家の様子など面白く描けていた。ここからさらに続くようだが物語をどう結ばせるのか楽しみである。2025/07/17

chuji

3
久喜市立中央図書館の本。2024年12月初版。初出「北國新聞・富山新聞」2023年1月1日~24年7月7日。『銀嶺のかなた みやびの楯』が「北國新聞・富山新聞」に2025年1月1日から連載されるとのことです。同時刊行で一二なのでもしやと思っていたのですが、やっぱり三がありました。単行本は2026年刊行予定です。村上春樹さんの『1Q84』と同じ手法です。2025/04/22

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