生活の芸術化

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生活の芸術化

  • 著者名:池上惇【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 丸善出版(2024/12発売)
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  • ISBN:9784621050934

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内容説明

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私たちは「芸術は美術館のなかにあるもの」と思っているが、芸術はまた日常のなかにも生きているのではないだろうか。「生活の芸術化」という視点から現代の日本人の生き方を見直し、生活の芸術化を現実に進めている動きやそれらの持っているエネルギーが、どのような意味や内容を持っているかを考える。また、ラスキンやモリスの思想を援用し、「芸術・文化の経済学」の視点からこの問題を解いてゆく。

目次

はじめに
第一章 忘れていたものを想い起こして
第二章 現代の日本人の欲求と生活の芸術化-金銭欲求と「いきがい」欲求の緊張関係-
第三章 地域の個性と内発的発展-文明を個性的に継承する思想-
第四章 文化と環境の経済学-固有価値論による経済学の変革-
第五章 芸術文化活動の社会的評価と待遇-固有価値を創造しうる力量とその成果の金銭的な評価-
第六章 マネー・カルチャーからフィランソロピーへ-固有価値を活かし「いきがい」を実現する手段としての寄付活動-
第七章 ラスキン、モリスと現代
おわりに
参考文献の紹介

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Z

6
正直あんまりだった。内容が浅すぎるかなぁ、ちょっと夢想的と言えば夢想的だが、ラスキン、モリスという思想を追えたのはよかったけど。簡単に言ってしまえば、本当の豊かさとは何かみたいな話。この本、度外視していうと生産、制作に関しては、芸術的センスがないので、個人的に何もできないが、消費に関していうなら、こだわりをもって、しっかり物を選ぶ過程を楽しんで、その物を大切にできたらいいなというのが私のスタンス。2017/01/31

金田

1
消費生活と大衆化する芸術のラインに興味があってその手始めに読んでみたが、消費文化への警告や大衆に訴える芸術の熱量ともする理由はなんか理解できたがこの本の解釈としては共にしっくりこない。まず啓蒙する為の手段として強いインパクトがあり経済界との繋がりが必要ならば選ばれた人間にしか伝える資格が手に入らないという事に他ならないし、その行き着く先として癒着や迎合主義とも見える答えも納得出来ない。バブル直後の市井人としての思考というものは学べたけれど。もしこのままだとしたら現代芸術はもっと面白くなりそうな予感はある。2025/06/28

ののん

1
便利で能率的な生活は、いつしか便利さに人間が追いまわされている。忙しくなり、ゆとりを失っている。懐かしさを忘れる。単なる消費、使い捨ての時代。激動の毎日に刺激に敏感でなくなり、変化に適応していくことも断念している。その鈍さ、無感動、無関心を取り戻そうしついるのが、近年のアートブームなのではないかと思う。 労働が芸術化すれば、消費生活、地域生活も芸術化する。そうなれば、消費者は一層芸術的な製品や建築物、都市空間を望むようになり、この欲求が生産者を動かして、より芸術的な製品や建築物を生産する方向に社会が向かう2015/04/12

壱萬参仟縁

1
今読んでも文化経済学の祖先が書いた新書として、一般市民にぜひ、読んでほしい好著。2012/04/04

守屋周作

0
新書らしく浅くふわっと書かれている印象。掘り下げはない。新書らしい。マルクス経済学がポストモダン社会に適応しようとして、ラスキンに戻り、「文化経済学」という新しい看板を掲げたと言えないだろうか。示唆を受けたところはあるが、これを経済学と呼ぶのはやや苦しいと思う。せいぜい経済思想では?

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