小学館文庫<br> 人面島

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小学館文庫
人面島

  • 著者名:中山七里【著】
  • 価格 ¥847(本体¥770)
  • 小学館(2024/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094074116

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内容説明

隠れキリシタンの島で起きた、密室殺人!

相続鑑定士の三津木六兵の肩には人面瘡が寄生している。毒舌ながら頭脳明晰なその怪異を、六兵は「ジンさん」と呼び、頼れる友人としてきた。
今回、六兵が派遣されたのは長崎にある島、通称「人面島」。村長の鴇川行平が死亡したため財産の鑑定を行うのだ。道中、島の歴史を聞いた六兵は驚く。ここには今も隠れキリシタンが住み、さらには平戸藩が隠した財宝が眠っているらしい。
一方、鴇川家にも複雑な事情があった。行平には前妻との間に長男・匠太郎、後妻との間に次男・範次郎がいる。だが二人には女性をめぐる因縁があり、今もいがみ合う仲。さらに前妻の父は島民が帰依する神社の宮司、後妻の父は主要産業を統べる漁業組合長という実力者だ。
そんななか、宮司は孫の匠太郎に職を継ぐべく儀式を行う。深夜、祝詞を上げる声が途切れたと思いきや、密室となった祈祷所で死んでいる匠太郎が発見された。ジンさんは言う。「家族間の争いは醜ければ醜いほど、派手なら派手なほど面白い。ああ、わくわくするなあ」戸惑いながらも六兵は調査を進めるが、第二の殺人事件が起きて――。
毒舌人面瘡のジンさん&ポンコツ相続鑑定士ヒョーロク、今度は孤島の密室殺人に挑む!

※この作品は過去に単行本として配信されていた『人面島』の文庫版となります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カブ

41
相続鑑定士・三津木六兵が、長崎の離島「人面島」(通称)の村長が死亡し財産の鑑定を行うために島に派遣され、事件に巻き込まれる。三津木の肩にはジンさんという人面瘡が取り憑いている。前作があるのを知らなかったので、ジンさんの存在に戸惑ったが、離島、閉鎖的な親族間の殺人事件など横溝正史を彷彿させる展開が面白かった。2025/01/08

金吾

28
隠れキリシタンの島での相続争いという設定は良かったです。また読みやすさも中山さんらしかったです。2025/06/01

tosca

28
肩に人面瘡を持つ主人公が人面瘡を「ジンさん」呼び、相棒として謎に挑むという設定で少し引いてしまったが、隠れキリシタンの島、隠された財宝、ドロドロとした人間関係の旧家、密室殺人などを現代を舞台にして横溝正史風のミステリにして、しかも面白く読ませるのはさすが。自分の好みとはいささか合わなかったので、まあまあな感じ2025/02/24

タルシル📖ヨムノスキー

22
相続鑑定士の三津木六兵と相棒の人面瘡・ジンさんによる古典的ないわゆる2時間ドラマテイスト満載の物語の第2弾。今回の舞台は長崎にある孤島、通称「人面島」で起きた遺産相続に端を発する殺人事件を、兵六&ジンコンビ(?)が解決していく話。もちろん中山さんは意識したんだろうし、もしかしたら出版社のリクエストがあったのかもしれませんが、このシリーズはなんだかどこかで聞いたようなシチュエーション満載で、読んでいて「あーそうそう、こんな感じ」って気分にさせられます。もしや毒島刑事同様、ジンさんも中山さんの分身なのでは?2025/03/22

クキモン

16
舞台は孤島。遺産をめぐっての親族の骨肉の争い、未発見の洞窟に秘宝の伝説。まるで横溝正史の世界。これが中山七里さんの作品だというところが面白い。毒舌の人面瘡とボンクラな主人公との会話も面白い。2025/08/09

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