内容説明
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3億年以上のあいだ、その姿をほとんど変えていない「生ける化石」シーラカンス。陸上生物の手足のように太いひれを持つこの魚は、生物の陸上進出の謎を解くヒントになるのではないかと注目されてきました。2013年、そんなシーラカンスの全ゲノムが解読されます。はたして、その結果何が明らかになったのでしょうか? 日本のDNA研究の指導的立場にあり、古生物学や進化にも造詣の深い著者が、シーラカンスのゲノム解読の結果をはじめとする最近の生物進化研究の成果をわかりやすく紹介し、進化の要因について論考します。
目次
第1章 生ける化石シーラカンス
第2章 生命の誕生
第3章 生物の多様化とシーラカンスの出現
第4章 DNAから進化の謎を解く
第5章 恐竜滅亡後の世界
エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イノ
11
生きた化石であるシーラカンスからDNAを紐解いて進化の歴史がわかったのかと思いきや肝心のシーラカンスについては後半へと引っ張り、その割には大した情報がなくてちょっとがっかり。 おなじみダーウィンの進化論が中間生物がいないからと否定されてたり、 ハイギョの凄さや魚類と両生類の中間の生物が載っていたり と面白いところもあるにある。 2017/07/19
読書実践家
6
3億年以上前から海に棲むシーラカンス。この魚の生態が物語るデータが、過去の生物を読み解くヒントを与える。生存に必要なDNAを奪って、競争に勝ってきた。シーラカンスには元々浮き袋用の遺伝子群があったはずであり、それが肺に転用されたのではないか。そんな手がかりをシーラカンスは物語る。2016/01/17
新平
5
シーラカンスをモチーフにDNAと生物進化について著者が語る。著者の化石コレクションの中からシーラカンス目の化石の写真が複数掲載されている。城西大学で公開されているとか。2017/10/15
サメ社会学者Ricky
2
シーラカンス発見の物語やその他の魚とどう異なるかという特徴に始まり、後半はDNAや進化そのものについての議論が多め。シーラカンスだけの話という訳ではないが「ゲノムが大きいってどういうこと?」という素人の疑問を解決しながら説明してくれていたと思う。2020/08/17
takao
1
ふむ2024/12/15