内容説明
人間味あふれる男――大石内蔵助の生涯
池波正太郎が心底ほれた男――大石内蔵助
播州赤穂、大石家の長男・竹太郎は色白で可愛げのある
顔立ちだが、評判は芳しくない。
子供の頃から居眠りばかり。剣術修行は進歩ナシ。
19歳で大石内蔵助として国家老になってからも、
ついたあだ名は「昼行燈」。
妻子と仲良く暮らし、晩酌を愛し、時には遊女とたわむれ、
弱い者にも優しい――。
著者が愛してやまなかった男の生涯。
装いを新たにした決定版!
単行本 1971年9月 文藝春秋刊
文庫版 1977年12月 文春文庫刊
文庫新装版 2011年11月 文春文庫刊
文庫決定版 2024年12月 文春文庫刊
この電子書籍は文庫決定版を底本としています。
【※2011年にリリースされた電子書籍と、本文内容に変更はありません。】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐藤(Sato19601027)
66
「時は元禄15年、師走半ばの14日、江戸の夜風をふるわせて響くは山鹿流儀の陣太鼓」この季節に思い出す忠臣蔵の討ち入りの名場面。大石内蔵助の生涯を読む。播州赤穂五万三千石の浅野家の家老の跡取りの大石竹太郎は、幼少期から居眠りばかりのぼんやりとした性格であり、国家老・大石内蔵助となっても、京都祇園や江戸新吉原に通って、淫蕩な生活を送っている。剣の覚えも遅く、剣術の免許を得たのは元禄5年、34歳になっていた。5代将軍綱吉の御世、悪評高い生類あわれみの令が発布されていた。赤穂事件は、まだ起きていない。下巻へ。2024/12/11
まちゃ
45
池波正太郎氏が描く、「妻子と仲良く暮らし、晩酌を愛し、時には遊女とたわむれ、弱い者にも優しい」、そんな好漢「大石内蔵助」。面白かった。下巻へ2025/01/30
majimakira
15
「決定版」として再版された、池波先生による「大石内蔵助」伝。いつか学びたいと考えていた忠臣蔵のエピソードにこのようなかたちで触れられることは嬉しい。上巻では、のちの内蔵助良雄となる竹太郎が、祖父の跡を継いで国家老の重責につき、やがて婚姻、長子・主税の誕生する元禄期序盤までが描かれる。若き日の竹太郎の、やがて役目においては昼行燈と揶揄されもするおっとりとした、マイペースな心根、そして心優しさに好感が持てる。時は五代・綱吉の治世となり、殿・浅野内匠頭長矩が世を憂い始める。不穏な行末の兆しが醸される中、下巻へ。2025/01/19
デンプシー
2
読んでいて大石内蔵助の人柄と周囲の人間の潔い生き方に共感する2025/05/17
シンチャイナ
2
子供の頃から居眠りばかりしており【昼行燈】と呼ばれた、大石内蔵助、赤穂5万3千石の国家老となる、2025/03/21
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