集英社文芸単行本<br> 書楼弔堂 霜夜

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集英社文芸単行本
書楼弔堂 霜夜

  • 著者名:京極夏彦【著】
  • 価格 ¥2,530(本体¥2,300)
  • 集英社(2024/11発売)
  • ポイント 23pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087718768

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内容説明

古今東西の書物が集う墓場にて。
明治の終わり、消えゆくものたちの声が織りなす不滅の物語。

花も盛りの明治40年――高遠彬の紹介で、ひとりの男が書舗「弔堂」を訪れていた。
甲野昇。この名前に憶えがあるものはあるまい。故郷で居場所をなくし、なくしたまま逃げるように東京に出て、印刷造本改良会という会社で漫然と字を書いている。そんな青年である。
出版をめぐる事情は、この数十年で劇的に変わった。鉄道の発展により車内で読書が可能になり、黙読の習慣が生まれた。黙読の定着は読書の愉悦を深くし、読書人口を増やすことに貢献することとなる。本は商材となり、さらに読みやすくどんな文章にもなれる文字を必要とした。どのようにも活きられる文字――活字の誕生である。
そんな活字の種字を作らんと生きる、取り立てて個性もない名もなき男の物語。

夏目漱石、徳富蘇峰、金田一京助、牧野富太郎、そして過去シリーズの主人公も行きかうファン歓喜の最終巻。

残念ですがご所望のご本をお売りすることはできません――。

目次

探書拾玖 活字
探書廿  複製
探書廿壱 蒐集
探書廿弐 永世
探書廿参 黎明
探書廿肆 誕生

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