内容説明
難病で視覚を失った著者が、見えなくなって初めて見えてきた世界とは。ユーモアたっぷりに綴られる体験。健常者と視覚障がい者がともに歩む社会を願う著者の心あたたまるエッセイ。
目次
序章 海に落ちる夕日≪目が見えなくなって≫
1章 なぜサングラスをかけてるの?≪子供と語る≫
なぜサングラスをかけてるの?
小さな手
飛行機雲
クリスマスブーツ
2章 道先案内演奏会≪白杖とともに≫
林檎
音響信号
エスカレーター
大晦日の夜の仕事
新しい白杖
道先案内演奏会
白杖の先で落葉のコンツェルト
3章 さりげなく≪ことば≫
目くらさん
こっち、そっち、あっち、どっち?
空いている席
外国人
あんな人達
暖かい文字
ささやかな幸福感
さりげなく
4章 キンモクセイ≪季節のかおり≫
花束
春告雨
ヒヤシンス
波
新緑
シクラメン
清水寺
木漏れ日
キンモクセイ
5章 ポケットティッシュ≪人間っていいな≫
喫茶店
ポケットティッシュ
戦争反対
メルトモ
メリークリスマス
バイクの少年
6章 視線≪希望を見つめて≫
シックスセンス
声の記憶
線香花火
雪の情景
夢
がんばれ、タイガース
阪急電鉄・桂駅
視線
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
pinoco.
7
誰かの風になること。出会いは京都のライトハウスでお手伝いをした時。目が見えない松永さんといっしょに階段を何段も何段もゆっくり登った。「僕は顔が認識できないから、出会ったひとをすぐに忘れてしまうけど、今日のことはブログに書いて、絶対に残しておくよ。」と言ってくれた。何年か経って、横断歩道や駅の階段の前で彼を見かけた。彼はわたしのことを覚えていてはくれなかった。それでも、何度も出会い直せることは喜びだ。「お手伝いしましょうか。」その一言で、暗い道に明かりを灯せる。
︎💓ひかる💓
2
先天性の視聴覚障害でもいわゆる色が認識できないのにピンクやコスモスがすき!って言えるんやと初めて知った。音響信号は知ってたが京都では南北と東西が違う音色だとは初めて知りました。虫の合唱が道案内役になるなるほどね。目くら(現差別用語) 言い方と受け止め方によってまったく違う言葉になる!こっち、そっち、あっち、どっち?視聴覚障害者には難しいだろうなぁ。すべてに感動しました。次は「風になってください 2」です。著者の住んでる京都の話でしたが次は何がみえるかな?2024/01/18
舞夢
2
古本屋でたまたま手にとり、超・珍しく即買いしました。読後とてもあたたかな気持ちになりました。障害者にたいして抱いている壁も、すっと取り払われるような感覚。ごく自然に手を差し伸べられるようでありたいと改めて思いました。2011/01/18
モエミ
1
いくつもの短いエッセイを通して、視覚障害のある方の日常の悲喜こもごもが伝わってきた。著者は30代半ば頃まで目が見えていたようだ。 私は割に近視がひどく、目からの情報に頼っている日々の暮らしに時々不安を感じる。けれどこの本のような、見えない、または見えにくい人の実情や気持ちを知ろうともせず、ただ不安に立ち止まっていたことに気づき恥ずかしくなった。 白杖をお持ちの方などお見かけしてもどう接していいか分からずにいたが、この本を読んで、ひとりの人として目や肘をお貸しする勇気をもらった。2017/02/28
あこぶ~
1
図書館にもブックオフにもなかったけど、ご本人が持っておられました♪ てことで直筆サイン本をgetしちゃったぜ(*^^*) さすが京都ライトハウス! 規模も施設も素晴らしいです。物販コーナーでDot.tailorの京都地図バンダナもgetしちゃったよ~ ザ・タッチならぬザ・ドット君のポロシャツと同じ値段だったけど(>▽<; 点字名刺を配りまくって完売(?)しちゃいましたー2017/02/15




