内容説明
日本初、007の本格的後継小説! イアン・フレミング著「007は二度死ぬ」の後日譚にして、原典の謎や矛盾を解決する一篇。日本を舞台にした近代史ミステリとしての側面も併せ持つ。福岡で失踪したジェームズ・ボンドを、公安トップのタイガー田中と、その娘斗蘭が追う。ボンドの生涯における不可解な半年間の全容をサスペンスフルに描く、必読にして全世界注目のスリラー巨編、ここに登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
25
イアン・フレミングが書いた「007は二度死ぬ」。その後日談を意識して描かれたミステリー・スパイ小説。福岡で失踪したジェームズ・ボンドを追う、公安トップのタイガー田中とその娘斗蘭。読んでいておそらく「女王陛下の007」の内容なども知っているとより楽しめそうな印象でしたけど、日本を舞台にボンドの生涯における不可解な半年間、前半のクラシカルなスパイ同士の駆け引きから、タイガー田中と斗蘭、そして洗脳が解けたボンドを絡めた展開はスリリングなものになっていて、アナザーストーリーとしても上手く成立していると思いました。2025/01/06
はる
24
最初はタイガーと斗蘭の言い争いが嫌でしかたなかった。正直、松岡作品初の脱落かもと思っていたら、おかえりの一言からだんだん変わっていくのが妙によかった。また、この作品の中には現代を生きる私達に沢山のメッセージが込められているように思う。続編もどのような展開でボンドが窮地を脱するのか、そして、タイガーと斗蘭がどう関わってくるのか楽しみ。2025/01/14
TAKA
21
自分は007シリーズを観たことが無いけど、それでも充分楽しめた。それにしてもよくまあこれ程次から次へとトラブルに見舞われるものだ。このタイトルから読むのをためらったが読んで正解。完結編の次作に期待大。2025/01/22
8番らーめんR
21
「女王陛下の007」「007は二度死ぬ」後という時系列。原作を読んだ人は少ないだろうが映画は見ておいたほうがより楽しめるパスティーシュ。「高校事変」が刊行されるまでのつなぎと思って拝読しましたが、いやはや想像の埒外でたちまち引き込まれました。原作への忠実さと当時の大事件を組み合わせて新たな物語を作り上げる才能に脱帽です。特にブロフェルドが米国で起こした事件(日本人のみならず誰でも知っている)に思わず、椅子から転げ落ちそうになりました※ソニーと角川書店業務提携による映画化希望です。タイガーは真田広之でしょw2024/12/25
トリック
18
【図書館本】“007は二度死ぬ”の後日譚。年代的に自分の中のジェームズ・ボンドはピアース・ブロスナン、ダニエル・クレイグ。なのでショーン・コネリーの演じた“二度死ぬ”は見たことがありません。タイガー田中?丹波哲郎!色々途中で調べつつ読了。前半は前知識もないのでハテナがチラホラ。でも中盤以降は007の要素も加わって、さながらボンド映画を見ている感覚。追記からも、すごく緻密に調べられていたり、実際の出来事と絡めるあたりは流石の松岡作品。表題のタイガー田中は斗蘭のこととも取れる活躍。映画も見たくなりました。2025/03/29
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