角川ホラー文庫<br> 呪脈の街

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角川ホラー文庫
呪脈の街

  • 著者名:荒川悠衛門【著者】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • KADOKAWA(2024/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041154502

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内容説明

一葉(ひとは)には母と2人だけの秘密があった。正体不明の異形――「泣き女」が見えるのだ。危害を及ぼすでもなくただ街を徘徊するだけの彼女たちと生きてきた母。その母が突然姿を消した。最近は奇妙な噂を聞いては怪異に悩まされる人々の相談に乗っていたようで、そこには泣き女が関わっているらしい。行方を追ううちに一葉も様々な怪異に巻き込まれ……。母の失踪と泣き女の正体、その衝撃の関係とは。戦慄のホラーミステリ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yukaring

65
泣き女の怪異と連続殺人を絡めた新感覚のホラーミステリ。高校生の一葉と母親のアキちゃんには正体不明の異形「泣き女」が見える。街中のあちらこちらに存在し宙を泳ぐ、この怪異が見えるのはなぜか2人だけ。ある日アキちゃんが突然姿を消し心配した一葉は彼女の行方を追うが、なぜかアキちゃんはいなくなる前に泣き女について調べていたらしい。アキちゃんの友人と調査を進めるうちに怪異に巻き込まれていく一葉。母親の失踪と泣き女には何か関係があるのか?なぜこの街には泣き女が多いのか?とても読みやすくてサクッと楽しめる一冊だった。2024/12/27

冬野

13
作者さん二作目。すごく良かった。これほどきちんとしたホラーミステリは久々に読んだ。失踪した母親の足跡を追う一葉の前に現れる、様々な怪異の影。濃密な水の気配漂う街、残酷な風習、人間の割り切れない複雑な感情。少女の成長譚であり家族小説であり、要素は多いが読者にそう感じさせない。全てが噛み合い納得感ある物語になっていた。中盤で怪しいかもと思った人が黒幕で、この予感は当たってほしくなかった…。ネズのキャラがいい。胸糞悪さもあるが読後感は良いので、歴戦のホラー好きにもホラー初心者にもお薦め。次回作も期待!星:5/52024/12/12

水無月冬弥

5
イラスト詐欺な表紙ですが、ガチホラーでした。因習村に近い話と思ったら、まさか真実は……。ミステリー好きなので、●●●●はわかったのですが、そこからの最後の展開はびっくりでした。なんだ、この綺麗な収束は。1巻完結な話ですが大満足でした。2024/12/06

戦士フンデル

4
思ったよりもよかった。拙いところはありつつ、「バンシーちゃん」の存在が独特の空気感をこの小説に与えていたと思う。祟り呪う怨念であると同時に、主人公の側に寄り添う隣人でもある幽霊は、新しく魅力的に感じた。2024/12/19

倉屋敷??

3
全体を通して「泣き女」の存在が独特で面白かった。 個人的にはキャラクターのコミカルさがちょっとイマイチだったかな。2025/01/05

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