角川文庫<br> 彼女が知らない隣人たち

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角川文庫
彼女が知らない隣人たち

  • 著者名:あさのあつこ【著者】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • KADOKAWA(2024/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041151426

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内容説明

地方都市で暮らす三上咏子は、縫製工場でパートとして働きながら、高校生の翔琉と小学生の紗希、夫の丈史と平凡な毎日を送っていた。ある日の夕方、駅近くの商業施設から白い煙が上がるのを目撃。近くの塾に通う息子が気になり電話を掛けるが、「誰かが爆弾を仕掛けたテロだ」と興奮して語る様子に違和感を覚える。翌日、今度は市立図書館でも同様の事件が発生。いったいなぜこの町で、こんなことが? 咏子は今まで気にも留めなかった、周囲の異変に気がついていく・・・・・・。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばゆみ

12
タイトルと表紙から全然想像できない内容!高校生&小学生の子どもがいるごく一般的な家庭の母を軸にして進む、発展途上国との関わり方を考えさせられるお話!いやー反抗的だと思っていた高校生の息子くんが素敵な子で良かった(^^) 面白い?という感想は違う気がするけれど、読みやすくて楽しめました!2024/11/30

ゆかりねこ

7
あさのあつこは「バッテリー」、「No.6」など、児童文学が有名だけど、家族小説や社会派ミステリーはどんな話を書くのだろうと気になり購入。 さすが児童文学の人なだけあって、正しい側の物語、という印象。主人公が、道徳的に「正しくない」ことに対して「意味が分からない」と拒絶反応を示す場面は、著者の倫理観が全面に出過ぎており、擦れた大人としては読むのが少し苦しかった。 これが朝井リョウなら、ヘイトに参加するお父さんを主人公にするだろうなと思う。2025/01/10

きょん

6
夫と2人の子どもと暮らす主人公。親との関係に問題を抱えてきた分、自分はこの幸せを守りたいと思っているが、長男は冷ややかな態度を取り、夫はリストラを指揮する立場で疲労し、おどおどする娘にはつい強い言葉を使ってしまう。そんな中、パートで共に働く外国人に対してのネットでの誹謗中傷が激しくなり、夫と息子の思わぬ姿を知ることになる、、、難民問題、簡単に決められるものではない。欧米とも自国の国益を優先する方向に舵を切っている。日本は、、、?あと主人公の無垢というか、直球の物の言い方、カチッと来る人は来ると思ったなぁ。2024/12/21

6
縫製工場でパートとして働いているごく普通の主婦・咏子の日常を変えたコロナ禍と、爆発騒動。その件に対する恐怖の裏で行われる外国人労働者や難民への暴力と醜くて心無い言葉。読んでて気分悪くなってしまったけど、わたしたちが心に留めておかないといけない現状でもあるかと。コロナ禍初期の頃に県外ナンバーの車を傷つけたり、海外渡航していた人たちへの差別、感染者への心無い言葉を投げつける…ってことがあったなと思いだしたり。いや、今でも現状は変わっていないのかもしれない…ということを考えさせられました。2024/12/18

ナオ

4
面白かった。一瞬沼田まほかるさんの彼女がまだ名前を知らない鳥たち でしたっけ?その小説のタイトルがうかんだりして(笑)バッテリーのイメージが強くて、帯の世界が反転する社会派ミステリの文言が、ピンと来なかったけど、ラスト近く、胸が熱くなり、悲しさで泣けました。主婦の主人公の周りで起こる不穏な事件。思春期真っ只中の息子に対する疑念。まさかこんな終わりとは。 面白かったけど、私的にはきちんとこちらに委ねる事なく、決着して欲しかったと。まー、このラストの主人公の変化が答えだろうけど、でもそこはさー。と思った2024/12/01

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